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     詐欺師の群像、悪魔の群像          作成日 09/9/10 更新日 2014/2/20
競馬情報詐欺
   板倉事務所
   
詐欺師達は情報の調査・研究など、全くしていません。彼らのしていることは「だましかたの研究」です。
4、的中確率を考える どんなに工夫しても、的中確率は大してあがらない。 
最近の競馬のデータを見ると、平均して1レース16頭程度が出走しているようです。
そこで16頭出走として的中確率を考えてみます。また、強そうな馬8頭を選んだ場合についても考えます。

○3連単 上位3位以内を、順位通りに当てる
      16×15×14=3360通り     1点の的中確率は3360分の1
                             5点の的中確率は672分の1 
      8頭の場合 8×7×6=336    336分の1

○3連複 上位3位以内を、順位に関係なく当てる
       3360÷(3×2×1)=560通り  1点の的中確率は560分の1
                             5点の的中確率は112分の1 
      8頭の場合  336÷2=168    168分の1

○馬単  上位2位以内を、順位通りに当てる
       16×15=240通り         1点の的中確率は240分の1
                             5点の的中確率は48分の1
      8頭の場合 8×7=56        56分の1

○馬連  上位2位以内を、順位に関係なく当てる
       240÷2=120通り         1点の的中確率は120分の1

      8頭の場合 56÷2=28        28分の1

○3連単5頭BOX  選んだ5頭で3連単の組み合わせを作る
       5×4×3=60通り(60点)の馬券を購入する。
                        的中確率は、3360分の60=56分の1
      8頭の場合  8×7×6分の60=5.6分の1

○ワイド  3着以内に入る馬の内2頭を順位に関係なく当てること
       上位3着に入る馬の組み合わせは16×15×14=3360通り
       AとBの馬が3着以内に入る場合の数は84通り
       従って、的中確率は3360分の84、約分して40分の1

      8頭の場合  8×7×6分の84=4分の1

○単勝    16分の1
○複勝    16分の3

※競馬情報詐欺に良く出てくる買い方は3連単、3連複、馬単、馬連です。上記のとおり、簡単に当たるようなものではありません。また、馬には強い馬とそうではない馬があるとして、16頭から強い馬8頭に絞ったところで、そう単にはあたりませんし、その絞り方が間違う(外した馬の方が上位にくる)場合も少なくないでしょう。
 なお、競馬情報詐欺にはあまり出てきませんが、単勝・複勝なら的中はざらにあります。しかし、配当が低く、不的中も少なくありませんから、多くのレースを買う内に損失が増え、馬券代を取り戻すのも難しいのが現実です。まして、情報料を払ったらまるまる損失になります。   2013/04/17
3、競馬はもうからない その2  低い配当ならいくらでも当たる。しかし、平均すると(総合的には)利益は出ない。
競馬は手堅く買ったらもうかるのでしょうか?

●たとえば、1レースにつき5点、1点100円の馬券を買い、10レースを買ったところ、手堅く買ったので10レース全てに的中が出て、配当は全て5倍だったとしましょう(手堅い買い方なので配当は高くありません)。はたして利益はあるのでしょうか? どう思われますか?

馬券代は100円×5点×10レース=5千円
配当は100円×5倍×10レース=5千円
という具合で、利益はありません。もし情報料を払っていれば、情報料全額が損失になります。
どうですか? 全レースで的中が出ても5倍程度の配当ならこのとおりなのです。

もし100円でなく1000円なら、5千円が5万円に変わるだけで、もちろん利益は出ません。情報料を5万円払っていたとすると、その5万円がそっくり損失になるのです。

絶対的に強い馬1頭を選んでも、単勝で10レース全てがあたることは、実際のレースの結果をみると、ないと言っていいでしょう。1日10レースとして、半分ぐらいなら当たる日もあるようですが。

△単勝の場合、1レース1点として、配当は平均で2倍くらい、10レース中5レース当たったとすると
 馬券代は 100円×1点×10レース=1千円
 配当は   100円×2倍×5レース=1千円
やはり利益は出ません。

△単勝で、人気の上位5番までを買い(5点)、10レース全て的中(過去のレース結果を少し見てみると、実際には無理のようです)し、平均配当を5倍とすると、
 馬券代は 100円×5点×10レース=5千円
 配当は   100円×5倍×10レース=5千円
やはり利益がない!!
2、競馬はもうからない!! その1
 詐欺師達は調査・研究すれば万馬券の的中率を(限りなく)高めることができるようなことを言います
詐欺師達は調査・研究など、本当は全くしていないのです。彼らのしていることは「だましかたの研究」です)。
本当にそうでしょうか。

 仮に16頭出走する内の10頭は弱い馬ということで、最初から問題にならないとしましょう。残るは6頭です。これなら3連単は当たると思いますか?

 この6頭から1、2、3着の並べ方(3連単)は全部で120通りできます。
     (ちなみに16頭のまま考えると3360通りです)
 確率からいくと、1レース1点なら、的中確率は120分の1です。
           1レース5点なら、120分の5ですから、的中確率は24分の1です。

 このように、思い切って強い馬に絞って予想してもまだまだ的中確率は低く、ほとんどが外れるのです。
 「必ず当たるかのような話」がでたらめであることは明らかでしょう。

 それでは、念の為ですが、120通り全てを1点ずつ買うとしたらどうでしょう。普通はこのような買い方はしないでしょうが。

 馬券を1点1万円とすると、馬券代は120万円になります。
 従って、5千円馬券(配当50万円)や1万円馬券(配当100万円)が出たくらいでは馬券代さえ取り戻せないのです。ましてや、この他に情報料が50万円、100万円となると利益など出るわけがないのです。
 もし馬券代を1点1千円にすると、馬券代が一桁小さくなる代わりに配当金も一桁へりますから、情報料の負担は相対的に大きくなり、利益が出ない可能性がさらに高くなります。 09/9/10
1、競馬情報会社は皆、詐欺会社
 情報料が1万円、2万円だと当たらなくても騙されたという感覚がないようです。しかし、上記のことからわかるように、かなりの的中があっても競馬はもうかりません。ましてや少しばかり当たっても損失が膨らむばかりなのです。ですから、もうかりますよと言って競馬情報を売っている会社は皆詐欺会社だと言ってもよいと思います。
 特に、サイトを立ち上げて、1、2万円から数万円単位で情報を売っている情報社はそうです。「買ったレースは不的中、買わなかったレースは的中という結果が発表されている」「2つの登録をしたところ、違う結果を送ってきた」という話は、どの会社の利用者からも聞かれる事実です。従って、サイト情報の的中結果は捏造されていると考えるべきです。 
 そして、1万円、2万円の情報料も長く続ければ、トータルで何十万円、何百万円に膨らみます。気がつかないうちに、何十万円、何百万円と騙し取られていることになります。私はそういう実例も聞いています。
弊事務所はギャンブラーの協力はしません
 ところで、弊事務所は、日常的に競馬情報詐欺会社を利用して競馬ギャンブルに浸っている方の為に損害賠償の請求をすることはしておりません。そういう方に必要なのは、お金を取り返すことではなく、そういう生活から抜け出すこと、砕けた言い方をすれば、足を洗うことだと考えるからです。ギャンブル癖に泣かされるのは家族です。

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