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| 記載 07/12/11 ××× 万馬券が当たる情報を提供すると嘘をいい、情報料を取る。 |
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多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。
なお、以下はもともとは具体的事案ですが、一部名前を伏せています。 |
（備忘録）
当該詐偽会社は名称と電話番号しか分からず、住所、代表者名、名称の表記は最後まで分かりませんでしたが、幸いに情報料は戻ってきた事例です。当該会社は２件処理しましたが、これは１件目の事例です。損害賠償請求の文書を送ってから３６日目に返金が実現しました。 |
１、事件の概要 相談前
Ａさんから相談がありました。借金をしてまで４０万円を手に入れ支払ったが、全く当たらなかった。必ず当たると言われて、ついつい信用してしまったが、欺された。自分は多重債務者で、向こうはそれを知りながら、どこそこのサラ金ならまだ貸してくれるとそそのかされて、ついついその通り借りて払ってしまった。電話でお金を返して欲しいと言ったが全く取り合ってくれない。
２、事件の概要 相談後
●欺した相手とＡさんとは、電話だけでやりとりしてきたため、「×××」ということしか分からず、正式な表記も所在地も分かりません。これでは内容証明が送れませんので、まず、「×××」に電話をしました。「今、代表者がいません。後で必ず電話します。」「今、担当者がいません。○時までに必ず電話をします。」と、いつもこのような応対。一応信用して待つも、一度として向こうから電話が来たことがありません。「あとで電話します」これはこの団体の常套句の１つです。
●ある時、ようやく、電話番（学生風）ではなく、主体的に詐欺行為（あえてそう申します）をしている中野と名乗る人物と話すことができました。
／「こういう問題は、警察が被害届を受け付けないでしょう」と開き直っていました。
／「こちらにも言い分あがる」と、でたらめな情報にも関わらず、情報を得るのに手間とお金がかかっているかのように言い張ります。どのように手間とお金がかかるのかと尋ねても答えません。その辺に転がっている石ころを拾ってきて、宝石だと偽って売りつけるのと同じ事。手間もお金もかかっているもんですか。でも、初めての人は欺されてしまうんですね。
／「裁判をしても、費用がかかるから無駄」「Ａさんが弁護士を立てたらこちらも立てる。弁護士どうしてまとめてもらいましょう」「３分の１なら返してもいい」などなど。手慣れているような口ぶりでした。しかし、住所は決して教えません。なんだかんだと強がりを言いながら、自分たちの悪事を認識しているからこそ、言えないのでしょう。
／価値のないものを価値があるかのように言い張り、３分の１は返しても良いが、３分の２は返さないと言う。もしこれに応じたら、何の根拠も価値もないでたらめな馬券情報が、事実上価値あるものになってしまいます。石ころが宝石になるのと同じでしょう。
／暫く話してから、「内容証明がまだ届いていないから話し合いができない」というようなことを言い出す始末。住所が分からないから手紙が出せない。だから住所を聞いているのだと言っても、まともな返事が返ってこない。人の言うことは聞かず、持論の屁理屈をくり返すばかりで、住所は決して教えません。住所を知られては大変だと思っているのでしょう。警察は取り合わないと言いながら、本当は怖いのでしょう。
●いったん電話を切り、仕方がない、まずは警察に情報提供しようと思っているところへ、今度は向こうから電話がありました。先ほどの男です。
／「先ほどは３分の１といったが、それでは申し訳ないので２分の１ならどうですか、Ａさんに伝えて下さい」とのこと。それがだめなら、あとは弁護士にまかせるので、弁護士からＡさんに連絡すると向こうは言います。私はＡさんの代理人ではありませんから、「そうして下さい。しかし、弁護士がＡさんに電話しても、電話では本当に弁護士かどうかわからない。あなたの仲間が弁護士になるかもしれないから、電話ではなく文書でＡさんに通知をするよう弁護士さんに言って下さい」と言ったところ、ここでも訳の分からぬ屁理屈をならべて、なかなかうんとは言いません。何でもないことなのに、です。
／そのうちに、「Ａさんの住所がわからない」と言い出しました（後で確認すると、Ａさんは、パンフレットを送ってくれるように頼んだときに教えたはずだとのこと）。なんと、彼は私にＡさんの住所を教えてくれと言うのです（自分の会社の所在地を教えないくせに、どうしてそんなことが聞けるのでしょうか）。もちろん守秘義務があるのでことわりました。すると、彼は、自分も守秘義務があるから、会社の所在地が言えないとか、あなたが弁護士なら言うけど、行政書士だから教えないなどと、わけのわからないことを言います
／彼は「警察は被害届を受け付けない」と言った男ですが、私が、警察が動く可能性が無いわけではないと言うと、一瞬おとなしくなりました。
／「Ａさんは多重債務者で、しかも今回、新たに借金をさせられて大金を払ったんですよ。どうしてそんな酷いことができるんですか？」というと、少しおとなしくなりました。
／弁護士云々の話も、こちらに色々言って様子を見ている節があります。弁護士の名前を聞くと、これから捜すといいながら、２、３日したら弁護士から連絡がいくというなど、一貫性がありません。
●その他の屁理屈
／（男）欺してはいない。当たることもあるでしょう？ （私）１００％当たると言ったじゃないですか。（男）確かにそうです。だから、予想が全て外れたことは認めるし謝っているじゃないですか。（私）謝れば欺したことにならないの？ 関係ないでしょう。
／（男）外れたあとに、また情報を提供すると言っているんだから、欺しているわけではない。（私）でたらめの情報を何十回、何百回もらってもしようがないでしょう。
●その他の会話
（男）こちらも真面目に情報提供しているし、外れたらお詫びをしている。間違ったことはしていない。（私）じゃあ、奥さんや子どもさんに、お父さんこういう仕事をしているよと、話せますか？（男）そんなこと関係ないでしょう。
（私）正しいというのなら、言えるでしょうということです。・・・・・・・・・・・・などなど・・・・・・・・・・
●後日の会話／松田と名乗る男との会話
後日、松田と名乗る男と話をしました。松田しか知らないはずのことをこの男は知っていましたから、中野と松田は同一人物だと私は思うのですが・・。とにかく、電話だけではよくわかりません。相変わらず大事な質問には答えずのらりくらりです。こちらがうるさく言ったせいか、ユウシュンの代理人の弁護士さんから電話するということで電話を切りました。
その後の途中経過は省略しますが、結局４０万円全額が戻りました。
しかし、Ａさんが使った馬券代は戻りませんし、消費者金融の高利の利息は残ります。
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（後書き）
「欺される方も悪い」と皆思うでしょう。「欺される人が悪い」と思う人もいるでしょう。しかし、「おれおれ詐欺」や「振り込め詐欺」も、いざ自分が当事者になると、何故か多くの人が欺されてしまいます。何故かわかりませんが、突然真っ暗な落とし穴に落ちたように、回りが見えなくなり、予期しない特有の心理が働くのだと思います。この悪質馬券情報もそういう意味では同じだと思います。「魔が差す」のだと思います。だから、いいたいのです。「悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません」と。そして、近い将来、是非、刑事事件として立件されるようになって欲しいと思います。それが犯罪の大きな抑止力として働いてくれると思うからです。 |
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