１、事案の概要 相談前
１１月○日、Ａさんは○○詐欺情報の会から届いたメールに誘われて○○詐欺情報の会のホームページを見たところ、興味を感じた為、資料請求をしようと㈱○○詐欺情報社に電話をしました。すると1号詐欺師の悪前と名乗る男が出て、「私は色々な所で馬主の講演をしておる者です。Ａさんは私が電話に最初に出たのであなたの担当になりラッキーですよ。僕の言う事をよく聞いてくだされば間違いなく、１週間後には５００万円くらい入りますよ。まずさしあたって入会金３万円をすぐ振り込んで下さい。時間がないので今すぐしてください」と言われ、この言葉をすっかり信用して、同日、３万円を振り込みました。 1号詐欺師の悪前は続けて、今日はこれから中京競馬場へ行って仕込みレースの馬主会議に出席してきます。明日必ず電話をくださいと言って電話を切りました。
翌○日、約束どおり１０時に電話をしたところ、中京のレース番号と３連単馬番号は土曜日の夕方メールしますから、今すぐ馬主会にＡさんのことを報告しなければならないので３０万円振り込んで下さい。これは普通のレースとは全く違って、デキレース（１着～３着の馬が決定済）ですからＡさんは馬券１点１万円だけを買って、あとは寝てれば月曜日には５００万円が入りますとのことでした。以前から、このようなレースが存在するのではないかと感じていたＡさんは1号詐欺師の悪前の言葉をすっかり信用し、同日、３０万円を振り込みました。
ところが、レースは全く不的中でした。
１２月○日になり、珍しく1号詐欺師の悪前から電話があり、Ａさんの為にだけ中京競馬場・阪神競馬場と馬主会に回っていた。あなたの為に費用を使って馬主会議にわざわざ行って来たからもう１０万円出したら今度は確実に阪神のレースで回収してください。今度は信じて下さい。今すぐ１０万円振り込んでくださいと言われ、引き返すに引き返せない状況になり、同日、１０万円を振込ました。
しかし、１２月○日（日）、案の定不的中となり、この時点ではっきりと騙されたことに気が付きました。そこで、最寄りの弁護士会に相談に行き、㈱○○詐欺情報社に内容証明を送りましたが、配達されずに戻ってきたため、改めて私に相談に来られました。 |