悪質商法の事例               作成日 08/7/27 更新日 10/06/14 
悪質競馬情報の事例 68
          板倉事務所 > 競馬情報詐欺一覧

悪質業者に欺されて、困ったと思ったら、とにかく誰かに 相 談 しましょう。
〜悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません〜    安心し、冷静になれ、勇気が出ます。
名前が検索できない会社であっても、競馬情報料が数万円でも詐欺の可能性大。
何十万円、ましてや何百万円なら間違いなく詐欺です。

  競馬情報提供会社    梶宦寫シ欺情報社
 当ホームページの記事をみて、騙されたことに気が付いたというご連絡を時々頂きます。事前に見ていたら騙されなかったのにと残念がる方もいます。振り込め詐欺が絶えないように、故意に人を騙す行為を常習として行っている者たちがいます。そういう実態の一部を知る者の一人として、ささやかながら、注意喚起の為、当該ページを作成しています。
終  了
多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。
1、事案の概要  相談前


 Aさんは4月15日、携帯電話に着信があったので返信したところ、梶宦寫シ欺情報社の1号詐欺師のワルハタが出て、「あなたは競馬をして、かなり負けが込んでいませんか?。私どもは、悪質業者の被害者を救うために活動している機関です。」と言い、4、5社の名前を挙げ、「これらは全部悪質業者ですよ。」とのことでした。その中に以前利用した会社名が出てきたのでつい話を聞いてしまいました。「うちはこれまで、そういう被害者を多数助けて感謝されている会社です。ある会員さんは1千万円以上負債を抱えていましたが、当社のやり方に納得されレースに参加されて、2〜3ケ月で借金を全額返済し、もう競馬はいやだといって今は全く止めた方もいます。普通の情報会社は前金を払わせておいて、的中しなければまた情報料を取るといったやり方ですが、うちは的中した配当の中から―部を後でバックしてもらえばいいシステムです。うちは三連単―本の提供ですから最低でも6〜700万円の配当ですから120万円くらいバックして頂くだけでいいんです。」とのこと。これを聞いて、Aさんは、正当なやり方だと思い込み、登録料2万円だけならと思い、指定された1番カリスマ詐欺情報社○○(△△情報センター)の口座に、4月16日に振込みました。
 4月20日(日)、レース情報は事故防止のため直接電話でないと教えられないというので連絡すると、「今日提供するはずのレースは馬の状態が変わり崩れる恐れがあるので教えられない。その代わり―般情報を用意してあるので」ということで、馬連を5点各4千円づつ購入するように言われ、指示通り購入しましたが不的中でした。
 4月30日、頻繁に携帯に着信が入ったので電話をすると、1号詐欺師のワルハタの上司の2号詐欺師の悪根でした。すると「、1号詐欺師のワルハタがどう言ったかは知りませんがあなたが参加しようとしているレースは通常30万以上の情報料を払わなければ出来ないレースです。その内の10万円くらいどうにか頑張ってもらえませんか?」「今すぐにはそんなお金は用意出来ません。」「じゃあ、その―部でもいいですからお願いします。」「今は8万円くらいしか用意出来ませんが振込めば情報を貰えるんですね。」「まかしておいて下さい。」との回答を信じて5月2日に8万円を振込みました。
 5月4日(日)、2号詐欺師の悪根からメールがあり何かと思い電話をすると、またもや前回同様レースが崩れたという話でした。その後暫く電話に出ませんでしたが、何度もかかってきたので、5月7日に電話をし、前回のレースの件について問い質すと、「10万くらいの金額では重要なレースは教えられない」とのこと。「1号詐欺師のワルハタの話と全然違う」と食い下がると、「もう30万円くらい頑張ってもらえませんかねえ。」「そんな大金出せるわけないじゃないですか。結局、貧乏人は相手にしないということですね。」等々のやり取りをしました。その後1ケ月ほど電話をせず、10万円の件は諦めかけていました。
 すると6月4日(水)、2号詐欺師の悪根からメールがあり、「既に納めていただいた金額で参加できる特別情報がありますので、6月8日に参加の可否だけ教えて頂きたい。」とのこと。無料なら参加したいとの返事を送りました。すると、「的中率は正直微妙です。ただ実績があり、過去10戦4勝で、うち1つが3万馬券でした。しかし、前に勧めていた100発100中に近い特別レースですと、Aさんが納めた金額では3万2千円ほど足りません。ちなみに特別レースは三連単3点で4万3千円馬券が見込めます。こちらははっきり言って投資金の無駄は考えにくいです。後は自分で決めてください。僕はどちらにしても精―杯やらせて頂きます。」とのことでした。
 6月5日、2号詐欺師の悪根に何故追加料金が掛かるのか問い質すと、「100%的中するレースだから仕方ないんです。私は、Aさんに是非とも取って頂いて借金を返済してほしいんです。本当はこのレースは今日の3時で締め切られたけれど、上司に頼んで―つだけ席をあけてもらっているので3万2千円、今日中に振込んで下さい。」と言われました。そこで、Aさんは取り返したい一心で3万2千円を振り込みました。そして電話をすると2号詐欺師の悪根の上司でレースの責任者の3号詐欺師の悪本が出ました。今回のレースのからくりとか、配当のことについて繰り返し説明しました。「今度の日曜日は雨が予想される。 雨が降ってもレースを成立させるためには関係者に事前に前金を渡して完壁なものにしなくてはダメなんです。Aさん、いくらかわかますか。数百万支払わなければダメなんですよ。このレースは特別会員30名限定のレースなんです。他の会員さんからは正規の料金30万円をちゃんと頂いているんです。Aさんだけが特別扱いにはできないんでよ。あと、12万8千円出して下さい。そうすれば三連単、―本、1万円投資のレースに参加でき、必ず600〜700万円の配当があります。」「2号詐欺師の悪根があと3万2千円だけ追加すれば大丈夫だと言ったのに約束が違うじやないですか。」と言うと、「Aさんあなたは借金を返す気があるんですか。私は、あなたを救いたいから言っているんですよ。それが分からないんですか。」などいろいろ言われ、「せめてその金額の半分くらいにはならないんですか」と言うと、「それなら私が半分の6万8千円を用意しましょう。残り6万だったらなんとかなりませんか。必ずあなたを勝たせますから。」と言われ電話を切りました。
 6月6日、全額振込めばレースに参加できると判断し、クレジットカードでキャッシングし12万8千円全額を振込みました。ところが3号詐欺師の悪本に電話をすると、「Aさん。何で12万8千円も振込んだのか」と言い出しました。「私は昨日あなたに、6万8千円は自分が持つからと言ったじゃないですか。それが余計に振込みがあるから、上司から3号詐欺師の悪本、お前は客とグルになり不正を働こうとしているんじゃないかと疑われている。こうなったら仕方ない。本来このレースは56万円かかる情報だから、あと13万2千円払って下さい。そうすればAさんも疑われなくてすむから」とのこと。わけもわからず仕方なく、キャッシングをし、梶宦寫シ欺情報社に13万2千円を振り込みました。
 6月7日、梶宦寫シ欺情報社の最高顧問の4号詐欺師の悪原から電話があり、「Aさん。あなたは不正をしているだろう」と突然言い始めました。「私の質問に正直に答えなさい。先日からのあなたの振込みについて不正があったはずだ。3号詐欺師の悪本は社内の査間会議で吊るし仕上げをくって全部しゃべっているんだ。あなたの返事如何では、あなたも同罪で被害が及ぶはずだ」などと、ドスの利いた低音の声で、威圧的にAさんを攻め立てました。その後も「うちの3号詐欺師の悪本は完全に罪を認めたんで、懲戒免職の―歩前で給料数ケ月減給、ライセンスの剥奪、その他諸々の処罰を下したところだ。ということは、Aさんあなたも同罪だ。あなたと3号詐欺師の悪本が組んで不正をしたということは、レースが予定通り行われない可能性があり、しいては他の会員さんに莫大な損害を与えることになる。数ケ月前から馬主や関係者に多額のお金を使って仕立てたレースが崩れたら、その責任の―部はあなたにも持ってもらわなければならない。」とのこと。「レースがもし崩れてその損害が私に及んだとして,金額的にどのくらいになるのか」と聞くと「1千万くらいかな。」「冗談じゃないですよ。そんな大金払えるわけないじゃないですか。」「本来100万以上する情報で全額払っていないのはあんただけだよ。もし、馬主や関係者に不正がないと信じてもらうためにはあと70万円、今日中に払ってくれ。そうすることによって、馬主の方々の信頼がとれるんじゃないか。」「じゃあ今まで払ったお金はどうなるんですか。明日のレースの情報も聞けないんですか。」「払うんだったら教えてもいい」もう明日のレースの結果は出ているんだから。」「全額は無理だし、既に払っているお金と差っ引いてくれないんですか。」「じゃあ23万円でいいから今日中に振込んでくれ。待っているから。」とのこと。そこで、恐怖心もあり仕方が無く6月7日に23万円を振り込みました。また、最後に6月8日のレースの情報を聞いたものの不的中でした。その後いろいろありましたが、連絡しないでいたところ、次のような電報が届きました。
「大至急ご連絡下さい。先週のほうでレースを用意していたにもかかわらず、何故連絡頂けなかったのでしょうか。当社としましてはこのような状態が続くようでありましたら、席の確保、ならびに後払いの約束があったため、大変な損害が出てしまいました。損害が出た以上、A様にもご迷惑をおかけするようになるかもしれませんので、大至急御電話下さい。△△情報センター 4号詐欺師の悪原」。
 Aさんはこれを見て、欺された上に脅迫されていると感じ、本職に連絡を下さいました。
 1号詐欺師のワルハタ、2号詐欺師の悪根、3号詐欺師の悪本、4号詐欺師の悪原等の話はすべて作り話で、それをAさんにもっともらしく語っては欺し、信じさせては金員を支払わせ、さらに脅迫しては払わせる(恐喝)というものです。このような行為は、まさに組織的な詐欺、脅迫・恐喝行為です。