悪質商法の事例 　　　　　　　　作成日　08/3/19　更新日　10/10/20　
悪質競馬情報の事例　７2

 　　　　　　　　　　板倉事務所　＞　競馬情報詐欺一覧
悪質業者に欺されて、困ったと思ったら、とにかく誰かに　相　談　しましょう。
〜悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません〜　　　　安心し、冷静になれ、勇気が出ます。
名前が検索できない会社であっても、競馬情報料が数万円でも詐欺の可能性大。何十万円、ましてや
何百万円なら間違いなく詐欺です。
　　競馬情報提供会社　　○○詐欺情報社　／　１号架空カリスマ情報社○○／
　　　　　　　　　　　　　　　２号架空カリスマ情報社○○／３号架空カリスマ情報社○○　　
ここに詐取会社の名前を公表できないのは残念ですが、悪質かどうかの判断は名前ではなく、　競馬情報料が数万円なら詐欺の可能性大。何十万円、ましてや何百万円なら間違いなく詐欺、という風に判断して頂きたいと思います。
終　了
多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。
１、事案の概要　


　A氏は２００８年４月初め、スポーツニッポンの新聞広告に、○○詐欺情報社の「情報料不要。登録料５００円のみ。毎週４本以上の万馬券が当たる」という内容の記事を見て、こんなに的中する情報社があるのかと興味を持ち登録をしました。
　そして４月６日、４鞍の情報を受けたところ、３鞍は不的中で、３万円損失し、１鞍で、８点を各１００円購入したところ、うち１点が的中し、配当は３７０倍の３７０００円でした。
　すると早速、○○詐欺情報社の１号詐欺師桜井から電話があり、これからも○○詐欺情報社の情報で、大きな利益をあげてほしいと言われ、益々信用してしまいました。 　その後、４月１３日は全鞍不的中でしたが、不的中後、１号詐欺師桜井から不的中の詫びと、早急に損失を回収してもらう為に、今回「１号架空カリスマ情報社○○」の情報を一般開放することになったので推薦をしていますとの話がありました。この時、１号詐欺師桜井は、将来のことも一生懸命語ったので、熱意を感じて心から信用しました。また、届いた１号架空カリスマ情報社○○の資料をみると、大変立派なうえ１号架空カリスマ情報社○○は、業界元直轄組織とあったので、本物らしさを感じ、幾枚もの万馬券の写真をみても、本当にすごいことだと思いました。さらに、「資料をみて頂いたらわかると思います」という１号詐欺師桜井の説得力と熱心な説明に、信憑性を感じ、何の疑いも抱かず信用してしまいました。
　４月１８日、１号架空カリスマ情報社○○の最終取得者決定会にて、自分に決定したと１号詐欺師桜井から連絡があり、すごい情報の取得者に自分が選ばれ、「このチャンスを逃しては駄目だ」という１号詐欺師桜井からの励ましに一層信憑性が高まり、１号架空カリスマ情報社○○の情報を買う決心をしました。
　４月２０日、○○詐欺情報社の情報は全鞍不的中でした。
　４月２３日、A氏は家族には内緒で消費者金融からお金を借り（２６万円）、４月２４日に８鞍分の情報料２６万円を○○詐欺情報社の口座へ振込みました。
　そして４月２７日から１号架空カリスマ情報社○○の情報提供が始まり、１万円の馬券を買いましたが、まさかの不的中でした。その後も、５月３日、４日、１１日、１８日の４週続けての情報も不的中で、投資金５万円の損失となりました。この結果をみてA氏は欺されたのではないかとの疑いを持ちました。するとまもなくして、１号詐欺師桜井から、「早く損失を取り戻してほしいので、業界に２つとない極秘情報を有する情報社『２号架空カリスマ情報社○○』の情報を受けることができるように努力するので早く損失を取り戻して欲しい」との文書が届きましたが、そのままにしていると、今度は「情報を取得することができる権利を取得したので、情報料を振込んでほしい」と連絡がありました。それでも何もしないでいると、今度は「３号架空カリスマ情報社○○」という情報社を紹介してきましたので、不的中に加え、さらに情報料を取ろうとする姿勢はおかしいと考え欺されていることに気がつきました。　
　A氏が薦められた情報は、まずはずれることのない「特別な情報」のはずですから、仮に９０％の的中率とすると不的中率は１０％になります。この不的中率で５点連続不的中になる確率はわずか１０万分の１であり、実際にはあり得ないような確率です。これを見ても、与えられた情報は特別なものではなくでたらめなものであったことがわかります。また、○○詐欺情報社の無料情報にしても、「毎週４本の万馬券が当たる」というからには、相当に高い的中率であるはずのところ、実際の的中はなんと何十点のうちの僅か１点のみであり、これもまた、情報が何等特別なものではないことを証明しています。
　以上からもわかるように、A氏の見た文書やパンフレット等の内容は全て捏造と言ってもよく、「１号架空カリスマ情報社○○」の写真にある２号詐欺師宮本博文も３号詐欺師和子も架空の人物であり、１号架空カリスマ情報社○○なるものも架空の団体で、そこから始まる全ての話は作り話であり、実績と称するものは数字も馬券も捏造です。何から何までが、組織的に用意周到に準備して作られた物語に過ぎません。A氏の心を動かした、１号詐欺師桜井の一生懸命で熱意ある話も、詐欺師の面目躍如たるものであり、複数の人間が連携してA氏を欺し多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺行為であります。