悪質商法の事例               作成日 08/8/21 更新日 09/2/26 
悪質競馬情報の事例 76

          板倉事務所 > 競馬情報詐欺一覧

悪質業者に欺されて、困ったと思ったら、とにかく誰かに 相 談 しましょう。
〜悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません〜    安心し、冷静になれ、勇気が出ます。
名前が検索できない会社であっても、競馬情報料が数万円でも詐欺の可能性大。何十万円、ましてや
何百万円なら間違いなく詐欺です。

  競馬情報提供会社  ファクトワン系 日本パーフェクション オーナーズユニオン   
進 行 中
多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。
1、事案の概要  相談前

 Aさんは2007年7月10日に日本パーフェクションから入会金3千円で競馬の順位予想に関する情報を提供するという携帯メールをもらい、軽い気持ちで新規会員登録をしました。そして、貴社に振込確認の電話をしたところ林という男が出て、その時からAさんの担当になりました。
 7月17日に林から、7月21日(土)に函館11R「厳選レース」があり、このレースは確実に回収できます(必ず儲かるの意)と言われ、信用して7月19日に2万円を貴社口座に振り込みました。すると7月19日に振込を確認しましたと林から電話があり、合わせて「『安田競馬研究所』というのがあり、昨年の実績は9割り以上の的中率で今年も確実です。その安田正義先生から1年ぶりに情報を無料で提供してもらえることになりました。7月21日(土)午後1時半から先着100名様に情報提供をしますので、是非電話をして下さい。それと7月21日の午後4時から『夏期限定競走』特別提供取得選考会(30名限定)が行われます。昨年は当社の会員で8700万円を手にした方がいますので楽しみにしていて下さい。」と言われました。7月20日にパンフレットが届き、見ると夢のような話でした。
 7月21日の午後1時半、安田研究所に電話をしましたが、混雑していて、結局つながりませんでした。また、同日の「厳選レース」は不的中で、Aさんはがっくりと肩を落としてしまうほど落胆しました。
 7月22日に速達で日本パーフェクションから「安田競馬研究所」の「特別情報取得権利証」が届き、嬉しさの余り舞い上がってしまいました。林に電話をすると「凄いですね。おめでとうございます。担当者としてとても嬉しいです」と言われ、安田正義氏のすごさや、情報取得に関する説明を受けました。「最低でも1か月で1千万円は確実です」と言われ、信用してしまいました。そして40日間の東日本と西日本のレース提供分として、7月22日に105万円、7月24日に105万円の情報料計210万円を、貴社口座に振り込みました。
 ところが、7月24日に安田競馬研究所の上田という男から電話があり、「今回選ばれた30人の方々からものすごい反響があり40日間の提供を1年に伸ばすことになりました。全部で500万円で残り290万円ですが、3回的中すれば元手が返ってきます。30人の方のほとんどが望まれています。最低でも2週目には確実に戻ってきます。こんなチャンスは2度とないですよ」と言われ、またもや信用してしまい、7月26日に200万円、27日に90万円を振り込みました。
 そして7月28日から提供が始まり、初日は2レース中1レースで1点が的中し、1万円×34.6=34万6千円の配当がありました。土日で4鞍×3点×1万円=12万円の投資をしたので、1週目は22万6千円の利益が出、この調子ならば元手は必ず返ってくると思いこんでしまいました。しかし、その後は全て不的中でした。担当者の林からはその後たびたび電話があり、「不的中続きの原因を調べている最中ですが、的中が出るかもしれないので、馬券は購入して下さい。1本的中すれば金額が大きいので元手は必ず返ってきますから安心して下さい」と言われ、その言葉を信用してしまいました。
 8月22日に安田競馬研究所の上田から電話があり現在の不的中続きの原因はJRAが馬インフルエンザを隠していたからであるという説明を受けて、またもやその言葉を信用してしまいました。また、「8月25日(土)26日(日)に札幌のレース2鞍用意してあります。50万円になりますが、1本当たれば楽になりますよ。元手が2鞍で返ってきますよ。こんな情報はめったにありませんよ」と言われ、信用し、8月24日に50万円を振込ました。Aさんはこの時点で早く元手を取り戻したい一心でかなり焦っていました。当たるはずがないとか、欺されているなどと考える思考力がなくなっていました。そして結果は不的中でした。その後も全て不的中続きで、精神的に追いつめられ、精神安定剤を飲むようになり、パートも止めてしまいました。担当者の林からは自分で安田競馬研究所に原因を聞いて下さいと言われ、10月15日に安田競馬研究所の上田に電話をしました。すると、「500万円の会員の方の情報はDランクで的中率は少なく正会員の方々は100%近い的中を出しています」との説明でした。「1度参加してみて下さい。1鞍で1千万円は確実に回収できますから」とそのレースの説明を受けました。日本パーフェクションの林からも「安田競馬研究所の特別レースだから確実です。受けなかったら一生後悔しますよ」と説得され、ますます焦りました。そして言われるままに、10月17日に50万円、18日に50万円、計100万円を振り込みました。10月20日に電話をかけると今日のレースは自信がないので中止だと言われました。
 10月22日担当者の林から電話があり、今日上層部の者が安田正義先生に呼ばれています。1年に1度しか安田先生に呼ばれないのです。すごい情報があるのかもしれませんので、楽しみにしていて下さいと言われました。
 10月23日に日本パーフェクションの上層部の高橋(女)から電話があり、「安田先生に1年ぶりに呼ばれていました。すごい情報です。10月27日(土)東京の午後レースなんですが、八百長レースです。雨が降ろうが槍が降ろうが確実です。八百長ですから。2名様限りの提供で回収見込は2千万円です」と1時間近くもそのレースについての説明を受けました。「安田の正会員と取り合いになっています。1レース250万円ですが、2千万円は必ず回収できます。今後このようなレースは1年後位にしかできません。もう2度とないチャンスです。一生後悔しますよ。今度こそ楽になりますよ」と言葉巧みに説得されました。不的中続きで、焦りと不安に駆られ、払うしか方法がないと思い詰めて、10月26日に残り150万円を振り込みました。
 10月26日午後2時頃、担当者の林から電話がありました。「大変です。あと50万円がないと明日のレースが受けられなくなります。あと1時間で銀行が閉まります。急いで下さい。後ほど高橋から説明がありますが、今高橋は安田先生の処にいます。今その電話がありました。正会員の方と明日のレースの奪い合いになっています。そのくらいの確信レースです。あと50万円足りません。これで楽になれます。お願いします」と言われました。この時は頭の中がパニック状態になりました。あと50万円で明日から楽になれると思い込み、10月26日に50万円を振り込みました。
 10月26日午後6時頃、高橋氏から電話がありました。正会員の方と奪い合いになり、料金が上がってしまったことや、万が一的中しなかったら責任を取りますと言われました。この時は、その言葉を信じていました。
 10月27日(土)東京9Rは不的中でした。気が狂ったように、日本パーフェクションに電話をしましたが、つながりませんでした。
 10月29日に担当者の林に「情報料を返して欲しい」と申し出たところ、「情報提供をしているので訴えても罪にならないんですよ」と言われました。その後、高橋からも電話があり、林と同じことを言われました。「今まで訴えた人は誰もいません。私達に見捨てられたら一生回収できませんよ、今後の事は林と相談して下さい」と言われ、頭の中が真っ白になりました。同じ日の午後9時頃に林氏の上司である仲間(なかま)から電話がありました。訴えても無駄であることと、競馬は競馬で回収するしかない。1千万円くらいなら回収できる金額であると1時間くらい説得されました。これまでのことに打ちのめされたAさんは完全なうつ状態になりました。
 この時点では、Aさんは安田競馬研究所には欺されたと思いましたが、日本パーフェクションとは全くの別会社だと思っていました。その後も担当者の林氏から電話があり、日本パーフェクションで必ず回収させますので、待って下さいと言われました。
 12月5日に林から電話がありました。やっと提供できますよと言われました。日本パーフェクションの林からはその前からもよく電話があり、今は良い情報がないので提供できませんが、よい情報が入り次第連絡をしますと言われていたので、今度こそ回収ができると思い込んでしまいました。林からレースの説明を受けて特別レースなので12月7日に10万円振り込みました。
 しかし、12月9日、中山9Rは不的中でした。
 12月11日に林から電話があり、今年中には何とかできます。よい正月が迎えられるように上層部が全力で動いていますと言われました。
 この頃はもう全く思考力が働かない状態でした。
 12月19日、林から電話があり、「阪神最終レースは完璧な八百長レースがあります。これを逃したら正月迎えられませんよ。一生回収できませんよ」と説得され12月2日に50万円振り込みました。この時はもうすでに自分は鬱病だと思う程でした。
 12月23日、林氏に電話をかけてみると、提供は阪神12Rではなく中山11R有馬記念でした。結局これも不的中であり、とうとう寝込んでしまいました。
 12月24日、林から電話があり「大井競馬ですごい先生に依頼をしてあります。中央競馬と違って地方競馬ですからAさんの為に動いています。これを逃したら正月迎えられませんよ。一生後悔しますよ」と説得されました。30万円のところ10万円で残りの20万円は日本パーフェクションで負担しますと言われました。その夜、日本パーフェクション上層部の竹田から電話がありました。「林が土下座をして40万円置いていった。Aさんを助けて下さいと言ってかなり顔色が悪かったです。10名様限りで来年の1月6日の提供レースで残り10万円です」とのこと。一旦は断わりましたが、「5万円は自分が負担するのであと5万円でよい」と言われました。大井競馬について聞いてみると、「地方競馬だしダートなので大丈夫ですよ」と言われました。また「一生後悔しますよ」と言われ、12月28日に15万円振り込みました。
 しかし、どちらも不的中でした。もう日本パーフェクションは終わったと思いました。
 1月中旬にオーナーズユニオンという会社の上戸部長から電話がありました。日本パーフェクションから依頼があり、是非救済をしたいということでした。馬主であり、競馬界の事には詳しく、日本パーフェクションが3ヶ月間的中していないことや、他社からも指導の依頼があり、この業界全体をこれから改善しなくてはならないと言っていました。上戸はAさんのこれまでの経緯をとても親身になって聞いてくれたので、この時は神にすがりつく思いでした。その後日本パーフェクションの林から電話があり、オーナーズユニオンの凄さや上戸部長の指導で日本パーフェクションの的中率が上昇してとても勉強になっていること、馬主だから人脈があり、競馬界の事には詳しいことなどの説明を受けました。それと今回の事で、対応が遅すぎると、かなり叱られたことや、安田競馬研究所にも足を運び、交渉をしていると言われました。
 3月初旬にオーナーズユニオンの上戸部長から電話があり、当社の審査で数人の役員から反対をされているので、代表に相談をしてみますので、もうしばらく待って下さいと言われました。3月7日にオーナーズユニオンの上戸部長から電話があり、会議を開いた結果審査が通りましたので、詳しい内容を送付しますと言われました。3月10日に審査結果通知書が届きました。入会金1千万円なので自己負担金200万円を支払えば2鞍情報提供しますと書かれていました。3月11日にオーナーズユニオンの上戸部長から電話がありました。「会員の方は1ヶ月で1800万円回収しています。何せ入会金が1千万円なので必ず1か月で回収できます。会員の方は事業をされている方がほとんどで他社とは断然違う」とアピールされました。この時はすっかりとその言葉を信じてしまいました。
 3月15日のレースは回収見込500万円〜700万円が確実だと言われました。その後に入会金1千万円です。信じて下さいと言われ、すっかりその気になってしまいました。
 3月12日に100万円3月13日に100万円を振り込みました。
 3月15日にオーナーズユニオンに電話をかけると、100%でない為、情報提供は致しませんと言われました。
 3月19日に上戸部長から電話があり、3月22日と23日に中京11Rの提供があり、数ヶ月前から調査をしているレースで完璧であるとの説明を受けました。2鞍分の情報料20万円を3月21日に振り込みました。
 しかし、3月22日は不的中、23日は前日不的中であったため中止でした。
 4月1日にオーナーズユニオンの中尾専務から電話がありました。登録料20万円で2鞍提供の説明を受けました(5名限りで他の4名は1鞍100万円)。もう信用していないので断ったところ、「一生後悔しますよ。責任は必ず取ります」と言われ、しかたなく4月3日に20万円を振り込みました。
 4月4日午後1時頃に中尾専務から電話がありました。中尾専務の携帯電話からでした。
「あと20万円振り込んで下さい。あとの4人の方も明日の情報が聞けなくなります」と言われ、電話を切られました。その後上戸部長に電話をして今の対応は完全におかしいと告げたところ、「私も責任を取りますので大丈夫ですよ、安心して下さい」と言われ、4月4日に20万円振り込みました。
 そして、4月5日、6日は軸馬の調子が悪いという理由で中止になり、責任をとるという事で4月13日阪神11Rの提供を受けましたが結果は不的中でした。
 その後、日本パーフェクションの林に情報料の返還を請求したところ、オーナーズユニオンに振り込んであるのでオーナーズユニオンに請求をして下さいと言われました。そこでオーナーズユニオンの上戸部長に電話をし、正会員ではないし、不的中続きであるので、情報料の返還をするよう求めたところ、もう1レースだけチャンスを下さいと言われました。断ると、購入するレースの馬券代を振り込むからお願いしますと言われました。それも断ると中尾専務と代わり、説得が続きました。断り続けると私の一存ではきめられないので代表と相談してみますとの事でした。
 Aさんはその後6月5日にインターネットを見ていると、悪質競馬情報業者に関するホームページを発見し、その中に同様の詐欺事案を見つけ本職に連絡を下さいました。

2、事案の概要  相談後

 
安田正義氏なる人物は存在せず、当然その経歴も人脈も実績もすべて捏造です。また、林、上田等の話は、用意周到に準備された作り話であります。そして、このように、複数の人間が、捏造した情報や作り話でAさんをして信じ込ませ、多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺行為であり、悪魔的で、許すべからざる行為です。    
オーナーズユニオン(馬主ユニオン)

JAPAN 3連単 PRO(J3P)
団体名
ファクトワン系の母体 有限会社 ファクトワン
電話番号 03−5366−1350
所在地
〒160−0022 東京都新宿区新宿5−9−8
代表者 代表取締役 渡部 太
ホームページ http://8911.jp2008年6月6日の朝日放送の直前に閉鎖しました。
その他      
銀行口座 三菱東京UFJ   新宿支店  普通 5903818 (有)ファクトワン
    
 提携先   
所在地  
電話番号  
銀行口座  
  
団体名
有限会社日本パーフェクション全駿会)
電話番号 03-5848-2022 
所在地
〒154-0016  東京都世田谷区弦巻四丁目33番2号 
代表者 取締役 廣澤大介 
ホームページ ●全駿会2008年6月6日の朝日放送の直前に閉鎖しました。
●日本パーフェクション2008年6月6日の朝日放送の直前に閉鎖しました。
その他   
銀行口座 ●三菱東京UFJ銀行世田谷上町支店 普通 3994098 有限会社全駿会
    
 提携先  オーナーズユニオン
所在地  
電話番号  
銀行口座  
住所地に事務所がない!
登記上の本店所在地とホームページ上の事務所所在地は共に、「世田谷区弦巻4−33−2」です。現地を調べたところ、当該住所には2棟の建物がありましたが、日本パーフェクション(旧全駿会)の事務所は見つかりませんでした。また、配達証明付郵便物は転送されて新宿区内で受領されています。
事務所は有限会社ファクトワンの中にある、というよりも、日本パーフェクションは名前だけで、ファクトワンが全てを行っている模様です。

 公に公表している住所地(パンフレット・封筒・ホームページ等に記載)に事務所がないということは、詐偽を立件する場合の重要な証拠の1つになる模様です。
08/5/1