競馬情報詐欺

悪質商法の事例	作成日　08/3/19　更新日　10/06/14
悪質競馬情報の事例　７８	板倉事務所　＞　競馬情報詐欺一覧

悪質業者に欺されて、困ったと思ったら、とにかく誰かに　相　談　しましょう。
～悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません～　　　　安心し、冷静になれ、勇気が出ます。

名前が検索できない会社であっても、競馬情報料が数万円でも詐欺の可能性大。
何十万円、ましてや何百万円なら間違いなく詐欺です。

　　競馬情報提供会社　　○○詐欺情報社

ここに詐取会社の名前を公表できないのは残念ですが、悪質かどうかの判断は名前ではなく、　競馬情報料が数万円なら詐欺の可能性大。何十万円、ましてや何百万円なら間違いなく詐欺、という風に判断して頂きたいと思います。

終　　了

多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。

　A氏は７月頃、中京新聞に載った貴社の広告に、競馬の順位予想に関する情報を、会員登録をすれば無料で提供するとあるのを見て興味を持ち登録をしました。そしてさっそく情報を貰い馬券を購入しましたが、全く当たりませんでした。すると貴社の担当者から手紙や電話で不的中の詫びがありました。また、予想もしなかった有料情報提供の話がありました。A氏はこのとき話に乗せられて１５万円の情報と３０万円の情報を購入するために、計４５万円を振り込んだ記憶がありますが、月日はよく覚えていません。その情報の１つは貴社の最上級情報である「特級△△情報」であったのは間違いありませんが、もう１つについては、定かではありません。しかしこれらの情報はほとんど不的中で、わずかに「特級△△情報」で、８月１２日に的中が出て数万円の利益が出たような記録が残っているだけです。
　さて、その後、ほとんど不的中であったため、担当者より詫びがくり返されると共に、競馬情報企業の優劣を認定し、かつ統括する1号架空格付会社「デタラメリオンジャパン」という情報会社が、「超△扶助情報」という情報を一般に開放するに当たり、情報取得者を決める投票会議があるので、貴社からをA氏を「推薦」するという話がありました。
　その後担当者より電話が入り、投票会議でA氏が「超△扶助情報」の情報権利を一番の得票で取得したと言われ、A氏は大変驚きました。
　その後貴社より資料が届きました。「超△扶助情報」による的中結果を記した資料が入っており、その後担当者から資料の確認電話があり、A氏の為に何としてでも情報取得をお勧めしますとの事でした。
　資料には「情報精度９５．２」「平均計上配当７万８００７円」「回収利益指針３０００」「中枢決議会本部総員の賛成票を必要とする極めて厳重な管理体制」などの言葉が踊り、万馬券の写真の数々、1号架空格付会社「デタラメリオンジャパンの実像」「1号架空格付会社デタラメリオンジャパンの偉大なる足跡」などの記事、複雑な統括組織図、最高運営責任者1号カリスマ詐欺師の悪宮辰雄氏を初めとする幹部諸氏の活動的な写真の数々などが満載され、一目見てもこれは凄いと思わせるものでした。
　A氏は担当者から執拗に勧誘され、結局担当者の話や書面の記載を信用して、８月１３日に６５万円を振り込みました。ところがこれとほとんど同時に「業界○幹部機密指定」という情報も勧められました。こちらは「超△扶助情報」よりももっと凄い情報とのことで、届いた書面には的中結果として１０万馬券の写真が載っていたり、「これは最大の収益確保が約束されている情報です」とか、「必ず回収出来ます」などと何度も何度もくどいほど担当者から言われたため、振り込みを決意し、８月１６日に貴社口座に２５０万円を振り込みました。記憶では振り込んだ金額はこれまでに合計３６０万円になります。
　そして情報を得て馬券を購入しましたが、ほとんど不的中で、A氏の記憶やメモでは、的中は全ての情報の中で２点のみでした。先に書いたものと、「超△扶助情報」のうち９月１日（土）で、５千円の馬券が２１．７倍の１０８、５００円になったものです。
　貴社の担当者からは、「必ず的中しますから安心して下さい」と言われていたのにもかかわらず、不的中続きに、欺されたのではという思いが湧きましたが、その都度、担当者からは詫びの言葉を言われ、自分の為だけに全てが全力で働いているかのようなことを言われ、次週に期待して下さいとくり返し言われるので、毎週、期待半分で臨むような状態でした。しかし、結果はほとんど不的中でしたし、少なくとも、３６０万円の情報料と馬券代からみれば、何も当たらないのと同じことでした。
　A氏は「○○詐欺情報社」の担当者の言葉を心底信用し、良い人だと信じての事だったので、精神的ショックは大きく、こんな良い人の言った事が「嘘」だったら、もう人は信じられないと思ったほどでした。　

　A氏が提供される情報は必ず的中するかのように言われたからこそ３６０万円もの大金を払ったのですが、その的中率を仮に９９％とすると不的中率は１％なので、３レース連続不的中の確率は１００万分の１、４レース連続なら１億分の１です。このように通常あり得ないことをA氏は何度か体験したことになりますが、このような結果は、与えられた情報が、大金を支払わせるに値する、うたい文句通りの特別な情報ではないことを示すだけではなく、素人予想に近いもの、あるいは限りなくでたらめであることを十分推測させるものです。
　以上からも分かるように、1号架空格付会社「デタラメリオンジャパン」などという組織は作り話で、カリスマのような悪宮辰雄などという人物は存在せず、そこを起点として始まり「業界○幹部機密指定」情報に至るまでの話は全て空想話で、的中実績の数字も万馬券の写真も捏造であり、担当者等の話は全て、これらを信用させるために用意周到に準備された作り話です。そして、このように、捏造した情報や作り話でA氏をして信じ込ませ、多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺行為（民法９６条、刑法２４６条等）であり、人間としても許し難い悪魔的な行為です。