| 競馬情報詐欺会社 ㈱○○詐欺情報社 |
| 当ホームページの記事をみて、騙されたことに気が付いたというご連絡を時々頂きます。事前に見ていたら騙されなかったのにと残念がる方もいます。振り込め詐欺が絶えないように、故意に人を騙す行為を常習として行っている者たちがいます。そういう実態の一部を知る者の一人として、ささやかながら、注意喚起の為、当該ページを作成しています。 |
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| 多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。 |
１、事案の概要 相談前
Ａさんは５月１６日に東京スポーツ新聞に載った㈱○○詐欺情報社の広告を見て興味を持ち、すぐに１万円を振り込み、競馬の順位予想に関する情報を聞きました。しかし、そのときは不的中でした。
その後、㈱○○詐欺情報社からメールが届くようになり、しばらくして、５万円振り込めば良い情報を送りますとのメールを信用して、５月２１日、５万円をの㈱○○詐欺情報社の口座に振り込みました。すると、1号詐欺師の悪辰と名乗る男から電話があり、Ａさんの担当だと言ってきました。1号詐欺師の悪辰は口が上手く、友達のように接してきました。「悪階堂情報」というものがあり、「必ず的中する」「カリスマ詐欺師の悪階堂は影の大物」「ＪＲＡと関係があって裏情報が入る」「ＪＲＡと農林水産省はデキレースで通じている」などといろいろ言われ、その気にさせてきました。
悪階堂情報聞くには、プレミアム会員にならなくてはならず、そのためにはさらに情報料を支払う必要があると言われ、Ａさん氏は信用して、言われるままに、５月２３日、３５万円を振り込みました。さらに、悪階堂情報を聞くには、当たり馬券の１５％分の金額を振り込まないと情報は教えられないと言われ、同５月２３日に、さらに２０万円を振り込みました。それで情報が聞けると思っていたところ、今度は、予定より高額配当になるので情報料を追加しないと教えられないと言われ、結局聞くことができませんでした。そこで、仕方がなく、５月２４日に２５万円、２７日に５０万円を追加情報料として言われるままに振り込みました。情報を貰うにはそれしか方法がありませんでした。これで最初の１万円を除くと、総額１３５万円を振り込んだことになり、不安になりましたが、ここまで振り込んでしまうと、後戻りが出来なくなってきました。
その後も、何度も何度も携帯に執拗に電話がかかってきました。Ａさんは不安や怒から、怒鳴ることもありましたが、そうすると今度は、「そんな態度では信用出来ない」といって情報を教えようとしませんでした。そして、さらに追加料金を請求するので、もうお金がないと言うと、「サラ金に行って借りればいい。すぐに返せるから」と言われ、その「すぐに返せるから」という言葉に乗せられて、神田のサラ金街に行きました。そしてアイフルとアコムから２０万と３０万円を借りましたが、それ以上は、働いていなかったので貸してもらえませんでした。
その後もＡさんは「情報を１回でも聞いてお金を返したい」と思いましたが一向に情報は教えてもらえず、何日か電話のやり取りが続き、時がたちました。そして５月３０日に１０万円を、６月５日にも１０万円を、追加情報料として仕方がなく振り込みました。Ａさんは以前自殺を決意して富士山の樹海に行った話や色々な世間話を1号詐欺師の悪辰としました。1号詐欺師の悪辰は親身になって聞いてくれたので信用してしまいました。話をするうちに、Ａさんが㈱○○詐欺情報社の事務所に行きたいと言うと快く受け入れてくれたので行きました。しかし、会社の近くに来て連絡をすると、上司らしき人に駄目だと断られ中には入れませんでした。そこで、だんだん疑念が湧いてきましたが、もう後戻りが出来ない状況でした。
その後レイクの借り枠を３００万まで引き上げてもらい、いろいろ理由を付けて追加情報料を請求されるたびに、６月１０日、４５万円、６月１２日、５０万円、６月１３日、５０万円、６月１９日、５０万と払い続けました。そして今度こそ悪階堂情報を聴けると思いきや、それでも聞けませんでした。「雨で馬場が良い状態にない」などというのが理由でした。
Ａさんは我慢の限界が来て怒りました、何度も大きい口調で怒鳴ったりもしました。
合計で３５０万支払ったのでその消費税が必要と言われ、６月２０日、１７万５千円を最後に振り込みました。これまでに払った金額は最初の１万円をいれると３６８万５千円になります。もうこれ以上お金を支払い切れないというところまで追いつめられ、なんとか情報を聞こうとしましたが、とうとう教えてもらえませんでした。しかし、ホームページを見ると、的中したように書いてありました。
その後、２回だけ情報を教えてもらいましたが、これは悪階堂情報ではないとのことでした。その後、2号詐欺師の悪中、3号詐欺師の悪田、4号詐欺師の悪村など、上司という人たちが電話に出ましたが、それ以上に進展せず、ずっと話をしてきた1号詐欺師の悪辰は北海道に飛ばされたということでした。
このように、際限なく追加情報料を振り込まされ、肝心な悪階堂情報を聞くことができないＡさんはとうとう自殺を考えるほどに疲れ果てて、本職に連絡を下さいました。 |
本件の場合は、悪階堂情報を提供すると見せかけて、情報料をまず振りこませ、その後は、追加情報料を払わなければ悪階堂情報を聞くことができないという話を捏造して、くり返し金員を騙し取るものです。悪階堂情報などというものは、そもそもでたらめな情報といってよいものですから、最初の入金は詐欺に当たると思われますが、その後の入金は1号詐欺師の悪辰が様々な嘘をくり返して、Ａさんをして、「情報料を払うしか悪階堂情報を聞くことができない」という状況に追い込み支払わせたものですから、詐欺と強迫が合体したようなものです。複数の人間が連携して、石ころのような情報に大金を払わせる話から始まり、次々と大金をくり返し振り込ませる行為は組織的な詐欺であり、強迫行為であります。そして悪魔的行為です。
なお、競馬情報詐欺は不思議なことに、今のことろ刑事事件として扱われていません。しかし、本件は肝心な情報を提供していませんから、他の案件に比べると詐欺罪の成立の可能性は高くなると思われます。 |
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