競馬情報提供会社 ㈱○○詐欺情報社 架空カリスマ詐欺情報社
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| 当ホームページの記事をみて、騙されたことに気が付いたというご連絡を時々頂きます。事前に見ていたら騙されなかったのにと残念がる方もいます。振り込め詐欺が絶えないように、故意に人を騙す行為を常習として行っている者たちがいます。そういう実態の一部を知る者の一人として、ささやかながら、注意喚起の為、当該ページを作成しています。 |
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| 多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。 |
１、事案の概要 相談前
平成○年○月○日、Ａさんはパソコンのネット広告に「１点で的中が獲れる！最低限の投資で最大の回収！㈱○○詐欺情報社」とあるのを見て、㈱○○詐欺情報社のホームページを見ると、無料会員登録ができるとあったので、興味を持ち登録しました。
すると週末にメールマガジンが届くようになり、その都度、㈱○○詐欺情報社のスタッフの注目馬１頭が推奨されていました。ホームページには、「通常では入会金５００円＋１ヶ月の情報料４万円のところ、入会金５００円のみで提供。」という記載があったので、入会金だけならと、８月１９日に５００円を㈱○○詐欺情報社の口座に振りこみました。
買い目の情報は電話で㈱○○詐欺情報社に聞くという形となっており、週末に電話で買い目を聞いて馬券を購入したものの不的中でした。そこで不的中の理由を聞くと、「５００円の会員なので的中の精度は劣る。もっとランクが上の会員になると的中率・回収率ともに大きな情報を提供できる。」とのことでした。
その後、８月末に㈱○○詐欺情報社から封書が届き、㈱○○詐欺情報社が提携している「架空カリスマ詐欺情報社」のカリスマ馬券師「架空カリスマ詐欺師○○」が提供する「○○Ⅰ特別競走」についての案内がありました。それによると、「９月６日・７日の２日間の２レースで回収目標は５００万円」というものでした。その封書には架空カリスマ詐欺師久○明が過去どれだけ素晴しい経験を積んできたかを説明する冊子、元テレビ東京競馬放送女性アナウンサーとの対談の冊子などが同封されていて、凄い人だと思いました。また、開催期間にはいろいろあり、情報料は、８日間権利２０万円（通常料金４００万円）、２４日間権利４０万円（通常料金８００万円）、４０日間権利６０万円（通常料金１２００万円）、６０日間権利８０万円（通常料金１６００万円）（全て東日本か西日本のレースどちらか１日１レースの権利）となっており、㈱○○詐欺情報社の担当者の1号詐欺師カトウから、「この９月６日･７日のレースは競馬関係者が半年をかけて仕組んできた『出来レース』で、このようなチャンスはなかなかありませんよ。」と連絡がありました。
するとその直後の９月初めに、今度は架空カリスマ詐欺情報社から封書が届き、「権利名称：平成２０年度『グ○ードⅠ』特別提供取得権利 権利者名：Ａ様」という「取得権利証明書」が架空カリスマ詐欺師○○の名前およびサイン入りで同封されており、提供期間が９月６日（土）より最大６０日間の情報提供を受ける権利内容となっていました。そこで1号詐欺師カトウに問い合わせると、非常にビックリした口調で「おめでとうございます！これは５０名という非常に限られた数の人にしか提供できない権利です。」という回答でした。９月５日（金）までに上記の情報料を㈱○○詐欺情報社に振り込めば権利が確定すると言われ、パンフレットや1号詐欺師カトウの言をすっかり信用したＡさんは、東日本と西日本の１日２レースの情報料８０万円×２=１６０万円を、９月５日（金）㈱○○詐欺情報社の口座に振り込みました。
その後、翌日の９月６日（土）のレースの買い目を㈱○○詐欺情報社に問い合わせると、担当者の1号詐欺師カトウから「申し訳ありません。今週の情報が的中確実な情報として入手できなかったため買い目の情報をお伝えすることが出来ません。」という返事があり、半年かけて仕組んできたという『出来レース』は一旦流れましたが、「この埋め合わせを後日改めてさせていただきます」と言われたので信用して待ちました。
翌週、架空カリスマ詐欺情報社の2号詐欺師ヤマダから電話があり、「先週は情報提供ができずに大変申し訳ありませんでした。Ａ様も大変ご期待されていたことと思いますので、その埋め合わせとして、先週の獲得目標を一気に回収する１５００万円の馬券情報を『○○Ⅰ特殊競走』（上記の「特別」とは異なる）という非常に少数の方へしか提供していない情報を特別権利として提供させて下さい。この情報は別途情報料がかかりますが、今回は埋め合わせとして特別に安い価格として、東日本のレースで１００万円、西日本のレースで１００万円の価格でご提供させていただきたいと思います。東日本か西日本のどちらか一方の情報のお申し込みでも結構ですが、的中馬券に東西で大きく差が出る、例えば東日本で１２００万円、西日本で３００万円ということもあり得ますので東日本と西日本の両方の権利を獲得することをお奨めします。」という説明でした。さらに、「去年は別の会員様で５０００万円以上の回収をされた方もいらっしゃいます。」ということも言われ、Ａさんが、「その方は確定申告などでかなりの税金を支払ったのですか？」と聞くと、「その方は税務署に見つかりにくいように、インターネット投票（ＰＡＴ）はせず競馬場で馬券を購入し、さらに馬券１枚の払い戻しが１００万円以上の大口払い戻し窓口に行かないように細かく馬券を分けて購入されていましたのでＡ様もそのように馬券をご購入いただくとよいと思います。」という説明がありました。そこで、2号詐欺師ヤマダの言を信じたＡさんは９月１１日に、東日本・西日本の両方の情報料として２００万円を、架空カリスマ詐欺情報社の口座に振り込みました。すると数日後に架空カリスマ詐欺情報社よりハードカバーで製本された見るも立派な「○○Ⅰ特殊競走権利証」が郵送されてきました。これまでに振りこんだ情報料は合計３６０万円になります。
さて、９月１３日（土）の週より、最初に申し込んだ「○○Ⅰ特別競走」（㈱○○詐欺情報社に振り込んだ１６０万円の情報）と次に申し込んだ「○○Ⅰ特殊競走」（架空カリスマ詐欺情報社に振り込んだ２００万円の情報）の馬券情報を㈱○○詐欺情報社に電話で聞き、馬券を購入しました。しかし、９月１３日（土）は４レースで計８万円購入し不的中、９月１４日（日）は２レースで計２万円購入し不的中、９月１５日（祝）は２レースで計６万円購入し不的中、９月２０日（土）は４レースで計８万円購入し不的中、９月２１日（日）は４レースで計８万円購入し不的中と、とうとう唯の一度も的中はありませんでした。
なお、㈱○○詐欺情報社（１６０万円の情報料）からの馬券情報はいずれも購入額上限が１点につき１万円と制限があったので、１万円購入しても予想配当自体１００万円を超える情報は一度もなく、当初の誘い文句とは違っていました。一方、架空カリスマ詐欺情報社（２００万円の情報料）からの馬券情報はいずれも購入額上限が１点につき３万円と制限があり、３万円購入した場合の予想配当が１０００万円を超えるものがあったものの、全て不的中で当初の誘い文句とは全く異なる結果でした。そして両者ともレース当日に電話で馬券を伝えるのは連絡専用の担当者だけで、レース当日に㈱○○詐欺情報社の1号詐欺師カトウ、架空カリスマ詐欺情報社の2号詐欺師ヤマダの両者と話がしたいとそれぞれに電話をしても必ず不在で話しができず、不信感を抱きました。
また、架空カリスマ詐欺情報社の2号詐欺師ヤマダからは、１点で数百万円の的中・払い戻しが何度も続く場合には、インターネット投票（ＰＡＴ）で購入するとＪＲＡに違法な購入ではないかと目をつけられるため、競馬場もしくは場外馬券売り場（ＷＩＮＳ）で購入するよう指示があり、さらに競馬場や場外馬券売り場（ＷＩＮＳ）で馬券を購入する際も、１点で数百万円の払い戻しの馬券の場合には高額払い戻し専用の窓口で払い戻しを受けて本人確認などをされるとＪＲＡに違法な購入ではないかと目をつけられるため、馬券購入時に何枚にも金額を分けて上限３万円まで購入するよう指示がありました。これらの話は、万馬券が当たるのが当たり前のように思わせると同時に、何かいかがわしさを感じさせるものでした。
結局、このような公にされると困るというような馬券購入に際しての指示や、全く馬券が的中しないという事実、そして、高額の情報料の勧誘をした担当者がレース当日に必ず不在といった状況が続いたため、Ａさんはとうとう欺されたことを確信しました。 |
「○○Ⅰ特別競走」は「９月６日・７日の２日間の２レースで回収目標は５００万円」というものですし、『○○Ⅰ特殊競走』は１５００万円の馬券情報を一気に回収するというものですから、万馬券以上の的中を毎レースごと１００％保証するというに等しいものです。そこで、一歩譲って９９％の的中率としても、不的中率はわずかに１％ですから、１回だけの不的中ならともかく、４回連続不的中の確率は１億分の１ですから、現実にはほとんどあり得ません。ましてや、Ａさんの体験した１６回以上連続不的中はあり得ないことです。これを見ても、㈱○○詐欺情報社及び架空うカリスマ詐欺情報社の情報が何の根拠もないでたらめな情報であるということが分かります。
以上からもわかるように、1号詐欺師カトウ、2号詐欺師ヤマダ等がＡさんに語った話は全て作り話で、Ａさんから金員を騙し取るための方便に過ぎません。すなわち、文書で示された過去の的中実績や出来レースの話は捏造であり、５００万円回収、１５００万円回収も全く根拠のない作り話です。また雑誌「競馬大予言」に載った女性アナウンサーのインタビュー記事を引用して信用させるなど、何から何までが用意周到に準備して作られた架空の物語を、多数の人間たちが互いに連携しあって、真実であるかのように言葉巧みに語り、Ａさんをして信じ込ませ、多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺的行為です。 |
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