競馬情報提供会社 （株）総競リレーション
（株）ユナイテッド ユナイテッド国際馬事総研
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| 多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。 |
１、事案の概要
２００８年８月某日、Aさんは、「あいであ・らいふ社」の「頭で儲ける時代８月号」に掲載された（株）総競リレーションの広告を見て興味を持ち電話をしました。そして、特別料金の５００円で入会でき、ひと月あたり１６〜１７レースの買い目情報を無料で聞くことができると聞き、興味本位に９月３日、貴社の口座に５００円を振りこみ入会しました。
そして早速９月６日、２レースの情報を貰い、各１点を１万円ずつ購入しましたが不的中でした。しかし、翌９月７日は、３レースにつき、各１点を１万円ずつ購入したところ、そのうち札幌の第１１Ｒが的中し、１万円×１０．８倍＝１０万８千円の配当がありました。この時は利益が出たので、（株）総競リレーションの情報を信用するきっかけになりました。
すると９月８日、担当のマツウラ氏から電話があり、いろいろ話した後、「実は近日中にご自宅に当社から書類が届く予定です。もの凄い情報なので、そちらの案内を良くご覧になって頂きたいです。ご覧頂けたら、私マツウラまでご連絡ください。」と言われました。そして同日、貴社の「ＳＯＫＥＩ ＷＥＥＫＬＹ」と株式会社ユナイテッド国際馬事総研の「グレード１特別提供完全無料緊急特選レース」の資料が届きました。
９月９日、ユナイテッドの資料を見ながら担当のマツウラ氏に電話をし、「資料、なんだか良くわからないけれど凄いですね。」と話すと、マツウラ氏から、「そうなんです。とにかく凄いんです。パンフレットをご覧くださればお解かりになるかと思いますが。」と言いながら、○○という人物について、その経歴、人脈の幅広さなどを話しました。また、「当社（総競リレーション）は平均３割の的中率ですが、ユナイテッドさんは当社など足元にも及ばないほどの的中率なんですよ。昨年度も実施し大回収できた、ユナイテッドさんの『グレード１特別無料レース』を１３日に開催しますので、この機会に是非ともご参加ください。ただ、先着５０名様だけの提供に対して、当社の会員数は６３００名なので、情報が貰えれば幸せなことと思ってくださいね。なお、この情報はいつもと違って、当日の１３時４５分に受付開始です。また昨年はお客様からお電話が殺到し、数分間で定員に達し、情報提供できないお客様も多数でました。」などと話し、さらに、「これとは別件ですが、無料レースとは別に有料のレースで、昨年９月中旬から最大６０レース提供し、大回収できたため大好評の、ユナイテッドの○○氏による『グレード１特別提供』の選考会が１３日の夕方から開催されます。新規会員１５名、既存会員１５名の計３０名にだけ権利が与えられるという人数制限がありますが、是非このチャンスを掴みとって頂き、競馬が投資であると自負する○○氏の理念をご体感ください。Aさんのお名前をユナイテッドさんに僕からもお伝えしておきますので、このご案内をお手元におきながら、総競リレーション、マツウラから聞きましたとユナイテッドさんに必ずお電話してみてください。」と熱心に誘われました。
そこでユナイテッドに電話をすると、担当のアサイ氏から資料どおりの説明を受け、「当社は平均８割の的中率です。この的中率を保つ力は○○の努力の成果と言えます。今年も○○は、昨年以上の回収金額を目指し日々精進しております。昨年大回収、大好評だった総競リレーションとの特別レース、『グレード１特別提供』に是非チャレンジされてはいかがですか？チャレンジされたいのであれば、総競さんのご担当者までお話されてください。Aさんのご参加をお待ちしております。」と言われました。
そこで、２人の話とパンフレットの記載などをすっかり信用したＡ氏は、再度マツウラ氏に電話をし、「参加を希望したい。」と伝えました。すると、「『グレード１特別提供』は、残念ながら昨年は僕が担当する会員様は候補にならなかったので、権利金の額はまだ把握しておりませんが、２００万円くらいで８千万円回収されたとか聞いています。今年も○○氏は努力されていますので、昨年同様の回収金額は確実です。ただ昨年はこの特別企画に当選されながら資金が用意できずにキャンセルした方がいたので、○○氏は権利金を低くすることを検討中です。是非このチャンスをつかみとってください。僕の方からもユナイテッドさんにお話しておきます。」と言われました。また、「１３日のユナイテッドさんの『グレード１特別提供完全無料緊急特選レース』情報を取得すると、『グレード１特別提供』のための選考会には残れませんので、そのつもりでお願いします。」と言われました。
そこでAさんは、９月１３日の「グレード１特別無料レース」を取得すると一度きりの取得で終わってしまうので、取得しようかしまいかと考えた末、９月１１日の夜、「グレード１特別無料レースはやらない。」とマツウラ氏に伝えました。
一方、９月１３日(土）、総競リレーション情報は２レースで、各１点ずつ、馬券代も１万円ずつのところ、中山１２Ｒが当り、１万円×８．８倍＝８万８千円の配当がありました。また９月１４日も総競リレーション情報は２レースで、各１点ずつ、馬券代も１万円ずつのところ、中山１０Ｒが当り、１万円×１０倍＝１０万円の配当で、２日間の配当の合計は１８万８千円でした。
９月１６日、ユナイテッド国際馬事総研から「グレード１特別提供」ご参加権利獲得のお知らせが届いたので、マツウラ、アサイの両氏の話や送られてきたパンフレットに書かれていることをすっかり信用していたAさんは、これでようやく借金を返せるかなとほっとしました。競馬だから的中率１０割はありえないが８割は的中するという話も、疑いすら抱かず納得してしまい、信用してしまいました。
９月１６日、（株）総競リレーションとユナイテッドの双方に電話をすると、「４コース用意できました。ちなみに、昨年度実施結果として６０日間の権利を取得された昨年の会員様は１億２千万円取得されたそうです。」と言われ資料を見るともう１つコースがあり、「１年間プレミア提供権利」と書いてあったのでこれは何かと尋ねると、「今年初めて実施するもので、１年間提供するものです。目標回収金額は計り知れなく、１億６千万円以上目指すと○○氏がコメントしています。」と説明されました。その話をすっかり信用したAさんはいつの間にか欲が出て、この情報登録料金が最高額５００万円の「１年間プレミア提供権利」を取得することになりました。そして、９月１７日か１８日までに振込みをしないと会員番号のお知らせができないと言われたので、９月１７日に５００万円を貴社の口座へ振りこみました。すると当日夕方頃、双方の会社から連絡あり、貴社のマツウラ氏からは、「入金確認できました。平均２１７倍という多額回収を２０日より実感されてください。今週は２日間で７００万円以上の回収をめざします。期待して下さいね。」等のことを言われ、すっかり信用していました。
９月１８日、貴社のマツウラ氏より電話があり、「今週末は回収できますので、ご期待ください。今度の土日で５００万円は無理かもしれないですが、必ず回収できます。」とのことでした。
９月１９日、ユナイテッドの担当アサイ氏から、「的中率８割、平均２１７倍を保つ当社の情報に是非ご期待ください。競馬は１００％ではありませんし、当社としても２週間連続不的中も過去にありましたが、期間内において必ず帳尻あわせますから。」とのことでした。
その後、株式会社ユナイテッド会員規約が届いたので、署名押印し、２０日に投函しましたが、ユナイテッドの封筒なのに、返信用封筒の宛名がなぜか総競リレーションだったので疑問を持ちましたが、２０日からの情報が貰えないと困るので、急いで投函しました。
そして、９月２０日（土）、いよいよユナイテッドの情報提供が始まる日でしたが、不的中要素があるとの理由で延期すると言われました。一方、総競リレーションの情報は２レースで共に不的中でした。
続く９月２１日（日）、今度こそと期待して待ったユナイテッドの情報は、またもや不的中要素があるとの理由で延期されてしまいました。一方、（株）総競リレーションの情報はこの日も２レース共に不的中でした。結局、「７００万円獲得！」と大きな文字でチラシに書かれ、担当者からも太鼓判を押されていた初週の情報は提供されませんでした。
２２日、マツウラ氏から電話があり、「ユナイテッドさんから電話があり、２０、２１日は残念ながら延期になったそうですね。２７日２８日は必ず的中できるよう努力する！との事でしたので、皆さんにお伝えしてます。」とのこと。同じ様に時間をかえてユナイテッドの担当者アサイ氏より、「過去２週間連続不的中もありましたが、期間内において必ず確実に回収できますからご安心ください。２０、２１日分に関しては期間延長となります。」と連絡がありました。Aさんは、この時はこんなこともあるかと冷静を保ちました。
続く９月２７日（土）、ユナイテッドの情報を初めて取得しましたが、何と２レース共不的中でした。総競リレーションの情報も２レース共不的中でした。
翌９月２８（日）、ユナイテッドの情報はまたもや２レース共不的中でした。総競の情報もまた、２レース共不的中でした。
この結果を見てAさんは、まさか新手の詐欺に引っかかったのではと、強い不安感に襲われインターネットで調べると総競リレーションの名前を見つけ、欺されたことに気が付きました。 |
「グレード１特別提供」は「９月２０日・２１日の２日間（の４レース）で回収目標７００万円獲得！！」と歌っていますし、担当者の話には、「昨年度実施結果として６０日間の権利を取得された昨年の会員様は１億２千万円取得されたそうです。」とか、「２００万円くらいで８千万円回収された。」等の言葉が出てきます。また、「的中率８割、平均２１７倍」が的中実績のように語っていますが、具体的に考えれば、２日間＝４レースで７００万円回収ということは、１００円に換算すると、１７５００円の万馬券が４回連続して的中するとか、２回に１回は３万５千円の万馬券が的中するという話です。また、６０日間＝１２０レースで１億２千万円ということは、１２０回連続で１万円馬券が的中するか、２回に１回の割で２万円馬券が的中するという話です。このようなことが確率的に考えてあり得るはずはなく、実際、総競リレーションの情報は３回的中していますが、いずれも１０倍前後の配当で万馬券とは的中確率が全く違います。万馬券の的中が当たり前の話ですから、これを持って的中したなどとは到底言えるものではありません。また、ユナイテッドの情報は２回は理由にならない理由で提供されずに終わり、その後は４回連続不的中ですから、言わば６回連続不的中と同じですが、的中率８割ということは不的中率が２割ですから、この確率で６回連続不的中が出る確率は１５６２５分の１にすぎず、ほとんどありえません。このことは今後も不的中が続くことを強く示唆し、さらに言えば、ユナイテッドの情報は何の根拠もない全くでたらめな情報であることを強く示唆しています。事実、本職の下には他にも貴社等の被害に会ったという事案が少なからず寄せられておりますが、それらを含めて考えれば、貴社の情報は全くでたらめであり、その辺の石を拾ってきて５００万円の宝石だ言っているのと同じです。
以上からもわかるように、マツウラ、アサイ氏等がAさんに語った話は全て作り話で、Aさんから金員を騙し取るための方便に過ぎません。すなわち、文書で示された過去の的中実績は全くの捏造であり、７００万円回収話も全く根拠のない作り話です。このように、何から何までが用意周到に準備して作られた架空の物語を、担当者のみならず会社を構成する多数の人間たちが互いに連携しあって、真実であるかのように言葉巧みに語り、Aさんをして信じ込ませ、多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺的行為です。 |
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ファクトワン系競馬情報詐欺会社
実質的責任者 渡部 太
臺伸彰
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団体名
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総競リレーション |
| 電話番号 |
電話：０３−６８０７−００６２ |
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所在地
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〒１６６−００１２ 東京都杉並区和田３−４９−８ |
| 代表者 |
代表取締役 坂本学 |
| ＨＰ |
http://soukei.jp/sr/index.php |
| その他 |
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| 銀行口座 |
●三菱東京ＵＦＪ銀行 阿佐ヶ谷駅前支店 普通 ４５８５１６５ （株）総競リレーション
●ジャパンネット銀行 本店営業部 普通 ７０２７４２７ （株）総競リレーション
●某銀行から、「他からの通報がないので詐欺とは断定できない。」という返事が返ってきました。弊事務所には（株）総競リレーションの被害の相談が少なくないのですが、通報はないようです。どうせ通報したって自分のお金が戻るわけではないと思われるかもしれませんが、ただ泣き寝入りするだけでなく、一矢報いるつもりで、是非銀行にも通報して頂きたいと思います。全く関係のない複数の人から通報があれば、銀行としても動きやすいでしょうし、それによって詐欺師たちの活動を阻むことができれば意味のあることだと思うのですが。
●今は当たり前のネットを検索すれば、（株）総競リレーションの悪い噂はいくつも見つけることができます。忙しくてそのような暇はないといわれそうですが、そういうところに多少経費を使って（人を使って）いただきたいものです。もしそれは本来の業務ではないというのであれば、銀行ができる社会貢献としてやって頂きたいと思うのです。
●警察や弁護士さんに相談して下さいと言われました。／弁護士からの通報ならよくて行政書士ではだめなのでしょうか。私が知る限り、競馬情報詐欺会社側にたつ弁護士の方が被害者側にたつ弁護士より多いのです。／警察に相談に行っても、何かしてくれると言うことはほとんどありません（希にはあるようです）。それを何度説明しても、返ってくる言葉は、「警察に相談して欲しい。」です。コンプライアンス（法令遵守）は自分（銀行）を守るためだけにあるのでしょうか。銀行は、もう少し不正に対して、特に銀行口座を利用した不正に対して積極的であって欲しいと思います。国民はそれを求めていると思います。競馬情報詐欺会社が銀行を訴えるなどということは事実上考えられないことですし、たとえ自滅を覚悟で訴える者がいたとしても、銀行の信用が傷つくことはないと思うのですが。09/2/25 |
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