悪質商法の事例      作成日 09/6/5 更新日 10/03/16 
悪質競馬情報の事例 153

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悪質業者に欺されて、困ったと思ったら、とにかく誰かに 相 談 しましょう。
〜悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません〜    安心し、冷静になれ、勇気が出ます。
名前が検索できない会社であっても、競馬情報料が数万円でも詐欺の可能性大。何十万円、ましてや
何百万円なら間違いなく詐欺です。

  競馬情報詐欺会社  勝ち馬 = (株)NIS
和 解
多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。
1、事案の概要  相談前

 2008年12月2日頃、A氏に勝ち馬=(株)NISから、高い的中率を誇るという内容のメールが何通か届き、その中に、「4年と5カ月の間、的中率100%の情報が手に出来る特優会員の枠が出来た。」という内容のメールがあり、気になって電話をしました。すると、前村から、「回収率100%は間違いないです。特優会員には回収上限金額の1億円を越えた時点で退会して頂き、そこから3年間は特優会員にはなれません。唯、会員になるには情報料がかかります。情報料300万円を納めて頂く事が可能ですか?可能ではないですよね。そこで当社は後払い制にしています。情報料の中、情報元に半額の150万円、もう半分が当社の取り分です。今回は最初の登録料30万円で特優会員として、ID、PASSを発行し、レースに参加出来ます。」、また、「今、日本全国の10人に1人は1億円を何らかの形で手にするという世の中です。私は今迄のレースで大金を手にしている姿を、何十人も見ており、私自身も少し金銭感覚が麻痺している状態です。」という自信満々の話があったので、興味を覚え、信用して、12月10日に30万円を勝ち馬=(株)NIS口座(ジャパンネット銀行本店営業部、普通8509437、(株)NIS)に振り込みました。
 ところが、12月12日、3連単の2着に入る予定であったタイセイアトムが出走取消になり12月14日の情報提供は見送りになりました。
 それから数日後、担当の谷町から、「馬主と揉めて纏まったお金が必要になったので、少しお願い出来ませんか。新規特優会員の皆様には同じお願いをしています。皆様で足並みを揃えて纏まった金額を先方へ入れて頂けばレースが受けられます。」と言われ、12月18日、A氏は勝ち馬=(株)NISの口座に20万円を振込みました。
 ところが安心したのもつかの間、翌日谷町から、「まだ足りないと先方が怒っているので、埋めて欲しい。」と懇願されました。しかし到底払えないので断ると、「折角の50万円が無駄になる可能性がありますし、返金も出来ません。21日のレースで必ず回収出来ます。安心して下さい。」と断言されたので腹を括り、借金して12月19日に100万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振込みました。
 ところが20日になると、谷町から、「他の新規特優会員の中に情報を漏洩した者がいたので退会させ、全額納めるように要求している。」と言われ、結局21日も見送りになりました。
 そこでA氏は、一般会員の情報で少しずつお金を増やして次回(28日)のレースを受けられるようにしようと思い、担当の谷町に相談すると、それも良いという返事で、12月26日に一般会員の情報料5万円を振り込みましたが、レースの結果は12レース全部不的中でした。
 すると2009年1月6日、担当が前村に変わり、「本当に済みません。回収率100%ではありませんが、11日に同じ先方の情報があるのでそれを受けて、回収したお金で返済や残りの情報料に回しましょう。」と言われ、1月10日に1万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振込みましたがこれも結果は不的中でした。
 翌日前村に連絡すると、平然として何の詫びもなく、「またいい情報があります。追加50万円で回収金額1500万円の情報です。頑張れば結果は必ず付いて来ます。私も全力で頑張るのでついて来て下さい。」と言われて、これで本当に最後だと思い、身内や友人、心当たり全てに連絡を取りましたが、どうしても41万4千円しか集められないと前村に告げると、「お客様が頑張っているので私が何とかします。東京の友人がAさんの友人に成り済まして振り込めば何ら問題はないですから、一切心配しないで下さい。」と言われ、1月21日に41万4千円を勝ち馬=(株)NISの口座に振り込み安堵していました。
 ところが、1月23日、勝ち馬=(株)NISの特別情報執行部の常務、イキオから、「貴方はやってはいけない事をやりましたね。」「ペナルティとして、300万円から今までの分を引いた残り、158万6千円を納めなければ情報は受けさせない。」と告げられました。何とか御願い出来ないかと必死に頼むと、「誠意を見せろ。」と言われ、仕方なく昼夜を通じて働いて得た5万2千円を1月25日に振り込みました。そして勝ち馬=(株)NISに連絡すると、特優会員の特別情報ではないが情報があると言われ、言われるままに馬券を購入したところ、結果は不的中でした。
 そこで、何故不的中情報をよこしたかを確かめようと連絡をすると、情報元の秘書が出て、「お客様と勝ち馬との関係が少しおかしいから、今回の情報はダミーを伝えさせて貰った。今回、勝ち馬は情報に関して一切、間に入る事なく情報元とお客様とやり取りをすることになった。」と説明され、「きっちり300万円を納めて頂ければ、私(秘書)が責任を持って必ず回収させます。今回は私達と直接の交渉ですから間違いありません。」と言われ、「何がどう転んでも大丈夫か。合計300万円振り込めば31日に安心して回収が出来るのか。後は何も考えなくていいのか。」と念を押すと、「まったく問題ないですね。安心して下さい。」と断言されたので信用しきって、もう一度洗いざらい電話をして、身内に土下座してやっとの思いで集めたお金103万4千円を1月29日に勝ち馬=(株)NISの口座に振り込みました。
 しかし、安心出来たのも束の間、翌1月30日、”情報元の先生”がA氏と話したいというので話をすると、回収金額が3200万円に上がったと伝えられ、「それに伴い情報料金もその3割の960万円に上がりました。それでお客様には始めに300万円頂いているので、残りの660万円の半分330万円をレースまでにお願いします。」と突然言われ、驚いて、今の自分にはとても無理な話だと抵抗しました。
 2月初め前村から、「的中率も高く値段も安い情報があるので、これで回収して行きましょう。」と言われ、その気になり、2月6日に3レース分として3万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振込みました。すると2月7日、初めて的中がありましたが、投資金が少ないため回収も少額でした(中山10R、200円×30倍=6000円の配当金)。2月8日には2つ情報をもらい1つの馬券を買ったところ買わない方が的中し配当金が9万円になり、期待したものの、14日、15日は両方とも不的中でした。
 その後前村から、「良い情報です。情報料も安く的中率はほぼ9割以上です。今回の回収金額は500万円と少々低めですが、ほぼ間違いなく回収出来ます。半分の25万円は会社側で負担することになりました。」と聞かされ、500万円、的中率が9割以上ならと思い、2月18日に25万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振り込みました。
 ところが、レース当日の2月22日、1時30分位に連絡すると、受付から「事情は後から説明するので、25万円を直ぐに振込んで貰えませんか。」と慌ただしく言われ何が起きたか判らず、理由を確認できずにいるうちに時間が過ぎて情報は貰えませんでした。
 後日前村の説明では、「午前中に急に情報元から追加で25万円を要求され、ああいう指示になりました。基本的に情報を貰う時間帯は昼から1時迄で、何回も連絡しましたが全く繋がらなかったので当社が漏洩を避ける為、レース自体をキャンセルしてしまいました。他の業者さんのお客様には、きっちり回収して貰ったそうです。次回からは時間を守るようお願いします。」と言われました。
 その後、前村から、「2万円の情報があります。的中率7、8割、回収金額は何十万円と少額ですがコツコツ回収しましょう。」「回収は大丈夫。」と言われたのを信用して2月28日に2万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振り込みましたが、2月28日、3月1日の両日共、不的中でした。
 3月3日、前村から上司のイキオが明日電話をするという連絡があり、翌日、「前村の上司のイキオですが今回のレースは当社の代表一ヶ谷本人が受けるレースで、他のレースとは訳が違います。本来代表一人しか受けられないレースを受けた人は過去4人だけです。今回Aさんが対象になったのは、部下の前村がAさんがレースを受けられるよう泣いて縋って来たのと、今迄貴方が何も回収出来ていないからです。Aさんの他にもう一人参加しますがAさんの状況と一緒位の方です。代表本人が受けるレースですから、外す事は絶対にありません。」との事でした。そしてその日に再度連絡がきて、「今回の回収金額は1億円です。まず代表が5000万円、もう一人の方が3500万円、そしてAさんは1500万円です。情報料は代表が1500万円、もう一人が300万円、Aさんは100万円になりました。」との事でした。A氏はどう工面しても10万円しかないとイキオ言うと、「大分しんどい事も判っていますが、100万円が10万円ではいくら可愛がっている部下の頼みでも、私がお願いしに行って格好がつかないですよ。せめて50万円集められませんか。ここまでやって引き返せますか。一旦全部回収しないといけないでしょ。」と押し切られ悩んだ挙句、何とか都合をつける事ができ3月5日に50万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振り込みました。
 ところが次の日、イキオから、「情報元にこの金額では足りないと拒否されたので、残りをもう一人の方に相談してみますが、Aさんの取り分が減る可能性がありますよ。」と言われ、「最低500万円回収出来れば結構です、その方に交渉して下さい。」と答えると、「では話してみます。」との事でした。その後、「もう一人の方が大変喜んでいましたが、負担が大きすぎても困ると言っているので、双方に残りの金額を何とか頑張って頂くことにする。」と言われました。そして、3月7日、「もう一人の方は都合つきましたが、困った事に三井住友銀行で、振込確認が取れるのは月曜日になり、その前に入金確認が必要なので、何かよい方法がないかと考えていました。」と言われ、A氏は結局谷自分が入金しないとレースは受けられないと思い、必死にお金を集めました。そして入金前に「本当に回収出来るのか。」と何度も確認すると、「まったく問題ないです。大丈夫です。」と返事が返って来たので、3月7日に50万円を勝ち馬=(株)NISの口座に振り込みました。
 ところが翌日、振り込みの確認がとれないと言われ、振込受付番号を教えたところ、結局上司のイキオと連絡がとれず、情報を貰えないままレースは終了してしまいました。 そこで、このように次々に情報料を払いながらも情報が手に入らないという結果に、欺されたと悟ったA氏は本職に連絡を下さいました。  
 競馬において、「回収率100%間違いない情報」、「4年と5カ月間、的中率100%の情報」、「回収金額が1500万円と確定している情報」などありえず、そのようなあり得ないことをあると断言し、まことしやかに話をしたこと自体、A氏を欺く行為に他なりません。そして、本来はあり得ないことでも、人を欺すことに慣れた勝ち馬=(株)NISの社員が言葉巧みに、熱心に、くり返し語ることで、「もしかしたらあるのかもしれない」、そして、「きっとあるに違いない」と信じてしまうのは、多くの人にありがちな共通の心理ですから、欺く行為と、信じたという結果には相当因果関係がみられます。
又、A氏が欺かれて最初の登録料30万円を振り込むと、その後は、さまざまな理由を付けて、何度も追加情報料を要求されましたが、これらは初めから計画的に仕掛けられた罠と言わざるを得ません。そして、ある時はもっともらしい作り話で欺き信用させ、あるときは、「追加料金を支払わなければ情報を渡さない、従って既に払った情報料が無駄になる」という具合に不安を煽り、自由意思を事実上押さえ込む形で支払わせたもので、詐欺・強迫に当たります。
 このように、何から何まで用意周到に準備して作られた、必ず当たるという荒唐無稽な作り話を、前村、谷町、イキオ等、勝ち馬=(株)NISの担当者のみならず会社を構成する多数の人間が互いに連携しあって、真実であるかのように言葉巧みに語り、A氏をして信じ込ませ、あるいは払わざるを得ない状況に追い込んで多額の金員を支払わせた行為は、まさに組織的な詐欺行為、脅迫行為(民法96条、刑法246条)です。また、A氏が友人、知人、親戚中に土下座してお願いし、それでも足りなくて消費者金融に足を運び、あらゆる手段を総動員して、涙ぐましい血の滲むような努力をしてお金を工面していることを知りながら、その努力をあざ笑うが如く、次から次へと在りもしない物語を創り上げて情報料の詐取に懸命になる姿は極めて悪質で悪魔の姿そのものです。
 勝ち馬の被害相談はこれまでに何件もあります。関西(神戸)に拠点がある(といっても事務所を訪ねたわけではありませんが)のは、弊事務所が知る限り珍しいと思います。ストライク系に大阪に登記を置く会社が数社ありますが、登記だけの話だと思われます。
 勝ち馬から電話がありました。一部の社員が勝手にやってしまって申し訳ないというのならともかく、競馬は必ず当たるものではない。Aさんはそれを承知で参加したはず、などということを言い始めましたから、それだけで、もう詐欺の常習と言わざるを得ません。
 競馬情報詐欺一般ですが、近頃、少しずつ警察に動きが出てきたような気がします。09/6/8
団体名
勝ち馬=(株)NIS
電話番号 078−222−0471
所在地
神戸市中央区神若通五丁目1番6号 
代表者 玄智仁 
ホームページ HP 
その他  
銀行口座 ▼ジャパンネット銀行 本店営業部、普通8509437、(株)NIS) 
▼三井住友銀行  三宮支店(店番410) 普通 9459539 (株)NIS
▼イーバンク銀行  サルサ支店(店番207) 普通 7029004(株)NIS