悪質商法の事例      作成日 09/7/20 更新日 10/07/23
悪質競馬情報の事例 167
          板倉事務所 > 競馬情報詐欺一覧

悪質業者に欺されて、困ったと思ったら、とにかく誰かに 相 談 しましょう。
〜悪いのは欺した人間です。あなたは悪くありません〜    安心し、冷静になれ、勇気が出ます。
名前が検索できない会社であっても、競馬情報料が数万円でも詐欺の可能性大。何十万円、ましてや
何百万円なら間違いなく詐欺です。

1番梶宦寫シ欺情報社/2番梶宦寫シ欺情報社
4番架空カリスマ情報社○○、5番架空カリスマ情報社○○、
6番架空カリスマ情報社○○・9番架空カリスマ情報社○○
 
終 了
多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。
相談前


T、1番梶宦寫シ欺情報社関係

 A氏は平成○年○月末ごろ、スポーツ報知に載った1番梶宦寫シ欺情報社の広告、「万馬券を20本当てるまで無料提供します。」などの記事をみて、興味を持ち、630円を12月25日に振り込み、会員登録しました。
 すると、1番梶宦寫シ欺情報社の1号詐欺師ミヤガワから、重要な情報があると数回にわたり電話があり、速達郵便物が届きました。その内容は、『1番架空カリスマ情報社○○』が管理する情報の内、最高位の情報を一般に提供するに当たり、A氏が一般会員の中から特別推薦され、候補者40名の中の1人に入ったというものでした。
 その後しばらくして、A氏は自分が最高位の情報の情報取得対象者に決定したとの知らせを受けました。
 届いた資料によれば、最高位の情報の最大取得権利枠は全国でわずか8枠しかなく、的中実績として多数の万馬券の写真が掲載されており、情報精度が94%、平均配当額は58155円に上り、統括責任者の1号架空カリスマ詐欺師○川及び運営幹部等の写真も立派で、すっかり信用してしまいましたが、情報料が高いので一度は断りました。しかし、その後も1号架空カリスマ詐欺師○川からは長い丁寧な手紙で勧誘があり、1号詐欺師ミヤガワからは電話で、「今回が最後です。20鞍15万円でよいです。」と熱心に勧められ、これらの言葉を信用して、話し通りの結果がもたらされると信じたA氏は意を決して、平成20年1月30日に12万円、2月1日に3万円の計15万円を1番梶宦寫シ欺情報社の口座に振り込みました。
 そして2月2日より4月20日までの毎週土日、追加の無料提供情報も含め合計34鞍の競馬情報をもらい、合計約10万円を投資しましたが、全レース不的中でした。
ところで途中、『1番架空カリスマ情報社○○』の2号詐欺師シンドウから、最高位の情報が不的中になったことについての謝罪と、『2番架空カリスマ情報社○○』という情報社を紹介したいとの手紙が届きました。
 『2番架空カリスマ情報社○○』の最高責任者である3号詐欺師カトウは、『1番架空カリスマ情報社○○』の1号架空カリスマ詐欺師○川が若い頃に師事して、情報教育を徹底的に教育指導された人とのことで、2号詐欺師シンドウから、『2番架空カリスマ情報社○○』の情報にすがるより方法がないことを説明されました。
 そこで、『2番架空カリスマ情報社○○』に電話をして詳しい事情を聞き、最高責任者の3号詐欺師カトウの、「私を信じて任せてほしい」という言葉を信用したA氏は、平成20年2月20日、24鞍分として25万円を『2番架空カリスマ情報社○○』の口座に振り込みました。
 そして2月23日より5月11日までの毎週土日、合計24鞍の競馬情報をもらい、合計約5万円を投資しましたが、全レース不的中でした。

U、2番梶宦寫シ欺情報社関係

 A氏は平成○年○月中旬ごろ、スポーツ報知に載った 2番梶宦寫シ欺情報社の広告、「たった500円のみで3ケ月間情報がお聞き頂けます。」などの記事をみて、興味を持ち、500円ならと、1月18日に振り込み、登録しました。そしてさっそく1月19、20、26、27日と情報を聞いたものの、全て不的中でした。
 すると、2番梶宦寫シ欺情報社の4号詐欺師イナガキから、「不的中続きでまことに申し訳ない。ついては、『架空格付会社○○』という機関が行っている情報ランキングNo.1の『3番架空カリスマ情報社○○』という凄い情報会社の競馬情報をこれから一般に数枠のみ開放するので、あなたがその情報取得者になれるよう特別推薦したので少し待って欲しい。」と言って『3番架空カリスマ情報社○○』の立派な資料を送ってきました。
 『架空格付会社○○』という機関は、情報会社の優劣を決める3つの大会を開いているとのこと。『3番架空カリスマ情報社○○』の資料には、この3つの大会すなわち、○ャパン・○ラシックカップ、○隈記念、○本○馬情報選手権で8期連続3冠達成の偉業を成就、『3番架空カリスマ情報社○○』史上初の殿堂企業へ、的中精度指数99.1、年間的中本数982本、的中平均配当53241円、回収指数98.7などの文字が踊り、『3番架空カリスマ情報社○○』の情報は凄いと思いました。
 その後4号詐欺師イナガキから、権利を取得したとの報告を受け、すっかり信用したA氏は、平成20年2月7日に、8鞍分の25万円を2番梶宦寫シ欺情報社の口座に振り込みました。
 そして2月9日より3月2日までの毎週土日、無料特別提供の2鞍を含め、合計10鞍の競馬情報をもらい、合計約5万円を投資しましたが、全レース不的中でした。

V、4番架空カリスマ情報社○○、5番架空カリスマ情報社○○、CIM・時源

(1)4番架空カリスマ情報社○○
 平成○年○月上旬ごろ、『4番架空カリスマ情報社○○』という住所不明の団体から手紙が届きました。開封したところ、「第27代会員○下○郎から、競馬で大変な損失をしているあなたをどうにかして助けたいということで、あなたが第28代会員に推薦された。業界の親元から情報がもらえるので、必ず救われます。」というような内容でした。また、それらに関する情報が数社から送られてきました。その後も、『4番架空カリスマ情報社○○』から長文の手紙が届き、担当の5号詐欺師マキノという男と、電話でいろいろ話をしました。
 これら一連の文書や親切そうな5号詐欺師マキノの言葉をすっかり信用してしまったA氏は、平成20年3月13日に、10鞍分の10万円を『4番架空カリスマ情報社○○』の口座に振り込みました。
 そして3月15日より4月13日までの毎週土日、合計10鞍の競馬情報をもらい、合計約5万円を投資しましたが、全レース不的中でした。

(2)5番架空カリスマ情報社○○
 また、同時期に『5番架空カリスマ情報社○○』という団体からも手紙が届きました。開封したところ、「競馬で大変な損失をしているあなたに、個人として初めて、企業再生プログラムの競馬情報支援が決定した。あなたを不的中の連鎖から救い出します。」というような内容でした。手紙はその後も続き、その内容が、これまで何十レースも不的中が続き、多額の情報料と馬券代を失っている自分にあまりにもぴったりであったこと、懇切丁寧であったことから信憑性を感じてすっかり信用してしまい、平成20年3月21日に、8鞍分の10万円を『5番架空カリスマ情報社○○』の口座に振り込みました。
 そして3月23日より4月6日までの毎週土日、合計8鞍の競馬情報をもらい、合計約5万円を投資しましたが、これまた全レース不的中でした。

(3)6番架空カリスマ情報社○○・9番架空カリスマ情報社○○
 平成20年3月上旬ごろ、『6番架空カリスマ情報社○○』という競馬情報会社の責任者の2号架空カリスマ詐欺師○崎から、「○定○勲供与」の継承者は、業界内に実績のある自分に内定しているので辞退せよという手紙が2回も届きました。また同時に、『7番架空カリスマ情報社○○』というところから書類が届き、「○定○勲供与」の実績一覧や継承者に関する記事などが同封されていました。
 わけがわからず困惑していると、『8番架空カリスマ情報社○○』の3号架空カリスマ詐欺師○田と名乗る者からの手紙が届きました。そこには、「あなたが競馬で大変な損失をしており、どうか助けてやって欲しいと業界の或る方からお願いされ、手紙を送った。私は始祖の恩恵を受けて、『○定○勲供与』という競馬情報の第5代目継承者であり、その競馬情報のお陰で莫大な資産が出来たので、後は老後を静かに過ごせるだけで構わない。そこで、一般の競馬ファンのあなたが大変な損失を出していると知り、「○定○勲供与」の継承者に指名した。ついては、3月14日に「○定○勲供与」を管理している『9番架空カリスマ情報社○○』という機関において後継者が決定される。」ということが書かれていました。
 その後『9番架空カリスマ情報社○○』から、「3月14日の会議であなたが第6代目の「○定○勲供与」の継承者に決定した。登録費用の400万円は既に3号架空カリスマ詐欺師○田のほうで払ってあるので、情報料金だけ負担して下さい。」という手紙が届きました。
 これら一連の文書の内容も、誰もしらないはずの今までの自分の状況を言い当てていたので、困惑しながらもすっかり信用してしまったA氏は、平成20年3月21日に、8鞍分の10万円を『9番架空カリスマ情報社○○』の口座に振り込みました。
 そして3月22日より4月13日までの毎週土日、合計8鞍の競馬情報をもらい、合計約5万円を投資しましたが、全レース不的中でした。

W、このように数社に立て続けに情報料を騙し取られたA氏はインターネットを見て競馬情報詐欺の存在を知り欺されたと確信しました。 
 それぞれ各社の情報は、毎レース万馬券以上の的中が出るかのような話ですから、その的中率は100%というべきでしょう。しかし、1歩譲って99%としても、不的中率は1%です。この確率で4鞍連続不的中は1億分の1です。しかしA氏は、情報だけ聞いて馬券を購入しなかったものも含めると、なんと5社合わせて94レース連続不的中という結果に終わっていますから、与えられた話が本当であればあり得ない結果です。これを見ても、どの会社の情報も根拠のないでたらめな情報であったことがわかります。
 以上からも分かるように、1番梶宦寫シ欺情報社の『1番架空カリスマ情報社○○』から始まり『2番架空カリスマ情報社○○』へと続く一切の話しは全て捏造です。
 また、2番梶宦寫シ欺情報社の、『架空格付会社○○』から始まり『3番架空カリスマ情報社○○』へと続く一切の話しも全て捏造です。
さらに4番架空カリスマ情報社○○、5番架空カリスマ情報社○○、6番架空カリスマ情報社○○・9番架空カリスマ情報社○○も、口座はあってもそれ以上の実体はないと言うべきで、ただあるのは、チラシや手紙や電話により、一所懸命作り話を考案したり、作り話を熱心に語った人間達です。
 しかもこれらの会社は密接に関わり合い、A氏の情報を交換しあって、実にタイミングよくA氏に罠をかけていますから、全体で1つの行為と考えることもできます。
 このように、何から何まで用意周到に準備して作られた架空の物語を、複数の人間たちが互いに連携しあって、真実であるかのように装い、A氏をして信じ込ませ、多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺行為(民法96条、刑法246条)です。