●（株）○○詐欺情報社 ●架空格付会社○○／
●１号架空カリスマ情報社○○ ●２号ペーパーカンパニー（株）○○
|
|
|
| 多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。 |
事案の概要
平成２１年３月７日付スポーツニッポンの広告、「８週間で不的中２本以内！ 最低目標３２戦３０勝！プロが３連複５頭ＢＯＸで馬券を買えばこの程度は当てて当然」という見出しを信じ、３月９日、Ａ氏は５２５円を（株）○○詐欺情報社に振り込み登録しました。それまで競馬の経験はありませんでした。
そして、３月１４日から（株）○○詐欺情報社の情報提供を受けましたが、１４、１５日の各２レースとも何と不的中でした。この時点で３２戦３０勝！の話は早くも潰えました。
３月１８日、届いた『○○ＮＥＷＳ』には、一番カリスマ○○チームの『○界○援情報』を無料で３０名に開放するとありました。その一番カリスマ○○チームは永世独占禁止団体で、どの競馬情報組織にも干渉されず、情報精度がかなり高いことを示すパンフレットが同封されていました。
３月２１、２２日の（株）○○詐欺情報社情報各２レースもまた全て不的中でした。
３月２４日、（株）○○の１号詐欺師井原より封書が届き、『○界○援情報』は、１千名以上の新規会員から３０名だけだったので、抽選に漏れ申し訳ないとありました。
同日、（株）○○詐欺情報社から別便が届き、見ると「一番カリスマ○○チームの一番の高額情報である『特○贈○情報』の権利取得会議が３月２７日に実施される」「一番カリスマ○○チームは、世界を舞台に活躍し、伝説的な実績を残す巨頭・１号カリスマ詐欺師○○と業界有数の精鋭が結集し、現在の業界内において考え得る最高の情報集団」「アジア全域、欧州諸国で伝説的な実績を残す１号カリスマ詐欺師○○」「『特○贈○情報』は８日間平均配当が８４，４５２円」などとありました。しかしその『特○贈○情報』の権利取得枠は５名のみとのことでした。
３月２５日に（株）○○詐欺情報社の１号詐欺師井原より電話があり、『特○贈○情報』がいかに的中率が高く還元も高いかということを延々と説明され、「情報を取得しないと後悔します。高額還元により高価な自動車が買えますよ」などと熱心に勧誘されました。
３月２９日、『特○贈○情報』の権利獲得の知らせがあり、Ａ氏は信じられない思いで小躍りし、これで今迄の負けを取り返し、経済的余裕が生まれると安堵しました。ただ、権利取得費用は無償だが情報料が必要と言われ、３種類の内、２か月１６日間１６鞍で４０万円を選んだところ、『○○ツアー』という情報も無料で３鞍取得できると言われ、３月３１日に（株）○○詐欺情報社の口座に４０万円を振り込みました。
３月３１日、『特○贈○情報』や『○○ツアー』の事務局の一号架空カリスマ情報社の３号詐欺師カワタから電話があり、「２ヶ月ではもったいない。今後『特○贈○情報』を取得することはないので４ヶ月６５万円がよい」と強く勧められ、届いた３月２８、２９日の的中実績を見ると、１レースで６９９万円、１２２１万円という途轍も無いものだったので、すっかり信じて、４月１日、（株）○○詐欺情報社に追加で２５万円を振り込みました。
すると同じ４月１日、今度は一号架空カリスマ情報社の４号詐欺師から、『○○ツアー』の裏情報ともいえる『Y○M○T○』の８鞍の権利取得が発生したと連絡があり、この情報取得を申し込むと、「情報的中確率が上昇したり、主要情報が優先的にまわる可能性がある」と言われ、「最低でも４鞍の取得」を強く勧められました。１鞍当たり５万円で４鞍２０万円の負担は少なくないが、これを断ると折角の『特○贈○情報』の的中確率が下がるのではないかという不安に襲われ、４月２日、（株）○○詐欺情報社に２０万円を振り込みました。
ところが、４月４日、『特○贈○情報』『○○ツアー』『Y○M○T○』各１レースは不的中、５日の『特○贈○情報』『Y○M○T○』各１レースも不的中でした。
すると４月８日、速達が届き、「一番カリスマ○○チームには過去にこのような不的中がなく、社内が混乱している」「その対策として、１号カリスマ詐欺師○○と親交のある２号カリスマ詐欺師錦○を中心とした検護証査団への調査、対応要請を行った。その検護証査団は、全国の２４人で構成されている団体である」などと書かれ、物凄い事が起こると錯覚させる内容でした。
続く４月１１日の『特○贈○情報』『○○ツアー』各１レースは不的中でした。
４月１２日の『特○贈○情報』『Y○M○T○』各１レースも共に不的中でした。
４月１５日、２号架空カリスマ詐欺師錦○から現在の状況の説明があり、一番カリスマ○○チームより力がある二番カリスマ情報社○○の３号架空カリスマ詐欺師金○に電話をするように言われました。そこで、４月１７日、３号架空カリスマ詐欺師金○と話をすると、かなり高圧的な感じで、二番カリスマ情報社○○の的中率の高さや、一番カリスマ○○チームとは桁違いの情報精度を強調し、二番カリスマ情報社○○の情報を受ける場合は二番カリスマ情報社○○との契約や情報料が必要なこと、これを取得しないと後悔するなどと言われました。
４月１８日、『特○贈○情報』１レースは不的中でした。
同じく４月１８日、「二番カリスマ情報社○○からの情報取得権利を得られた」という内容の手紙と立派な資料が届き、施行計画書には、１３００倍から最高２４００倍と書かれ、これなら確実に今までの分を回収できると思わせる内容でした。情報料は３種類あり、３号架空カリスマ詐欺師金○から電話で細かな説明を聞いた後、４月２４日、２鞍分１８万円を二番カリスマ情報社○○の口座に振り込みました。
ところが４月２５、２６日、二番カリスマ情報社○○の情報は各１レースずつ共に不的中でした。また両日、『特○贈○情報』各１レースずつも不的中でした。
すると４月２７日、二番カリスマ情報社○○の３号架空カリスマ詐欺師金○から、結果を出せていないので計４鞍分の情報を無償で提供するいう話がありました。
５月２日、二番カリスマ情報社○○１レース不的中。特○贈○情報１レース不的中。
５月４日、二番カリスマ情報社○○から文書が届き「今回の不的中の原因は新興勢力『三番カリスマ情報社○○』を率いる４号架空カリスマ神○に因るものであった」「４号架空カリスマ神○が、二番カリスマ情報社○○が三番カリスマ情報社○○の配下に入れば三番カリスマ情報社○○の情報をＡ氏に提供すると言っているので、３号架空カリスマ詐欺師金○はかつて自分の弟子であった４号架空カリスマ神○の軍門に下り、二番カリスマ情報社○○が三番カリスマ情報社○○の配下に入ることに決めた」とあるのを見て、Ａ氏は自分一人の為にそこまでしてくれた３号架空カリスマ詐欺師金○の言葉をすっかり信じてしまいました。
５月１０日、三番カリスマ情報社○○の４号架空カリスマ神○がＡ氏に情報を提供するという内容の手紙が届き、藁をもすがる思いのＡ氏は、５月１４日、情報料として６日間６鞍分１８万円を三番カリスマ情報社○○の口座に振り込みました。すると４号架空カリスマ神○から「１２鞍分を振り込んで欲しい」「今回の情報は絶対である」「業界関係者も４号架空カリスマ神○に賛同している」などと言われ、４号架空カリスマ神○と３号架空カリスマ詐欺師金○の師弟の情にあふれた話にもほだされ、すっかり信用したＡ氏は５月１５日、三番カリスマ情報社○○にさらに１０万円を振り込みました。
そして、５月１６日、「三番カリスマ情報社○○」情報と「三番カリスマ情報社○○・○○情報の１鞍」の２レースは不的中でした。
その後、新たに『四番カリスマ情報者○○』という情報社が登場しましたが、その後の経過からとうとう騙されていたことに気が付きました。 |
（株）○○詐欺情報社及び関連会社の担当者の話やパンフレット、手紙等の説明では、毎レース万馬券以上の的中があってもおかしくないような話ですが、そもそも競馬においてそのようなことは不可能であり、全く奇想天外な作り話です。そのようなあり得ないことを、さもあるかのように話す（パンフレットを含む）こと自体、Ａ氏を欺く行為と言わざるを得ません。そして、本来はあり得ないことでも、人を欺すことに慣れた（株）○○詐欺情報社の社員が言葉巧みに、熱心に、くり返し語ることで、「もしかしたらあるのかもしれない」、そして、「きっとあるのだろう」と信じてしまうことは、人間にありがちな共通の心理ですから、欺く行為と、信じて情報料を支払った行為（契約）には相当因果関係がみられます。
また、話の通りであれば、的中率１００％というべきでしょうが、１歩譲って９９％としても、不的中率は１％です。この確率で４鞍連続不的中の確率は１億分の１で、簡単には出ません。ところがＡ氏は有料情報だけでも、１８レース連続不的中を経験しました。これは、もし話が本当であればあり得ない結果であり、このことからも、取得した情報が何の根拠もないでたらめなものであることがわかります。
以上からもわかるように、（株）○○詐欺情報社の関係者の１号詐欺師井原、２号詐欺師カワタ、３号詐欺師カサハラ、３号架空カリスマ詐欺師金○、４号架空カリスマ神○等がＡ氏に語った話は全て作り話で、Ａ氏から金員を騙し取るための方便に過ぎません。すなわち、『一番カリスマ○○プロジェクトチーム』から始まるあらゆる話は作り話で、過去の的中実績は全くの捏造です。
このように、何から何までが用意周到に準備して作られた架空の物語を、担当者のみならず会社を構成する多数の人間たちが互いに連携しあって、真実であるかのように言葉巧みに語り、Ａ氏をして信じ込ませ、多額の金員を支払わせる行為は、まさに組織的な詐欺行為です。 |
| |