| 競馬情報詐欺会社 スターホース＝（株）アルファココ |
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| 多くの方に、詐欺の手口を紹介し、自分もだまされているということに気づいて頂くために、事例を公表しています。また、実名を載せるのは、社会に対して「告発」し、詐欺行為を止めさせるためです。 |
第１ 契約（情報料等の入金）の年月日、金額・内容、前後の事情、的中結果等
１、平成２３年９月８日（木） 入会金５千円の振込（契約）
平成２３年９月７日、（株）アルファココ＝スターホースの矢部伸二部長から突然電話があり、「スターホースは間違いない情報会社です」「かましレースと言って、馬に注射をし、走らせることで、穴馬に勝たせることができます」「多くの政財界の人たちも資金源として入会しています」などと言って入会を勧誘され、翌９月８日にも担当の阿部や矢部部長から熱心に勧誘されたので、入会金５千円で無料情報を貰えるという気楽さに、入会しました。しかし９月１０日の無料情報は不的中でした。
口座／ゆうちょ銀行 記号１０１７０番号８１４９１９３１（株）アルファココ
結果／９月１０日（土）の無料情報は不的中、馬券代金５千円
２、平成２３年９月２８日（水） 預託金１５０万円の振込（契約）
３、平成２３年９月３０日（金） 預託金１０万円の振込（契約）
９月１０日（土）、（株）アルファココ＝スターホースに電話をし、名前を名乗ると、いきなり「おめでとうございます。３５０万円的中ですね」と言って、拍手が聞こえたので驚くと、結局「Ａしげきさんという方が、３５０万円の馬券を的中した」ということでした。このとき、なるほど（株）アルファココ＝スターホースの情報は当たることがあるのだと思いました。
また、矢部部長から、「次のかましレースの預託金は１５０万円です」「必ず的中します」「１日だけお金を預けると思って出してほしい」「１５０万円は情報料ではなく預託金ですから、馬券が的中し、的中のバック金が３０％入ればお返しします」「特別会員には、預託金を１千万円以上入れている人も多くいます。必ず戻せるお金ですから安心して振り込んでください」と、毎日のように同様の言葉をくり返して勧めるので、とうとう信用して９月２８日、１５０万円を指定口座に振り込みました。
すると翌日、馬の調子が悪く、馬を変えたので、あと１０万円必要だと言われたので９月３０日に、追加の１０万円を振り込みました。
しかし１０月２日（日）は情報漏洩を理由にレースが中止になり、Ａ氏は情報管理部から、情報漏洩を疑われました。また、預託金の返金を求めると、「必ず的中をとって戻すから安心して欲しい」と言われ、返してもらえませんでした。
結果／１０月２日（日）のレースは中止、情報提供なし
４、平成２３年１１月４日（金） 預託金３００万円の振込（契約）
１０月、「総合調査会社エネミーサーベイ」（以下エ社と記述する）の小野田からメールがあり、「Ａさんのメールアドレスが詐欺会社に出回っているので注意をして下さい」と通知してきたので返信すると、電話があり、その際、（株）アルファココ＝スターホースの話をすると、後日連絡があり「スターホースは大物の政治家や財界人が会員になっている」などと言われました。
ちょうどその頃（１０月２０頃）「大阪中央競馬会」の清水という人が０６の番号から電話をしてきて「スターホースの矢部部長から聞いて電話しました。スターホースの情報は間違いありません。私も、毎年１億円単位で儲けさせていただいているので、信用してほしい。次の機会は是非参加してほしい」と言われたあと、矢部からも、大阪の清水さんに頼んで、Ａさんのために電話してもらったと言われました。
さらにその後、エ社の小野田から「１０月末日のレースで、スターホースの人間を買収して情報を得たところ、５億９千万の利益があった」「競馬情報会社はどこも詐欺だと思っていたが、スターホースだけは違った」「Ａさんのおかげです」というメールが届いたので小野田に電話をすると、「成功報酬を１０％上げます」と言われました。
１０月２５日、矢部から、「ポリティシャンレース（政治家たちだけができるレース）という絶対に勝てる、配当の大きいレースをするので、あと３００万円預託金を上乗せしてほしい」と要求されたので、以前の預託金の返還を迫ると、「それは、的中バックがないとできません」「しかし、次のレースに勝って的中バックをすれば預託金は全額戻します」と言うので、融資を受けて、１１月４日（金）、３００万円を指定口座に振り込みました。
しかし、またもや情報漏洩を理由にかましレースは中止になりました。このときも預託金を戻すよう求めましたが、的中バックがないからできないと言われました。
その後、管理部の後藤から情報漏えいを疑われ、九州地方で大量に馬券が買われたことが判明したと言われましたが、エ社の小野田が九州支社の人間だったことから、後で思えば、Ａ氏が小野田に情報漏洩したという筋書きを工作したのだと思われます。
結果／１１月６日のレースは情報漏洩を理由に中止
５、平成２３年１１月１７日（木） 預託金６００万円の振込（契約）
６、平成２３年１１月１８日（金） 預託金４００万円の振込（契約）
その数日後、矢部から「エナニマスというハッカーの会社を使って、馬券を大量に買った会社のサーバーに侵入し、調査する」という話があり、さらに２日後、管理部から、文字化けした、小野田からＡ氏に送った風に見えるメールを添付したメールが届きました。そのメールは「Ａさんのおかげで情報がとれた」と読むこともできるもので、そのあと、矢部から、「Ａさんは関係ないですね」「Ａさんが関係していると、私、矢部も会社をくびになってしまうから、もし関係あるなら早めに言って下さい」というので、小野田のことを話すと、矢部は、「大変だ、首になってしまう」と真剣に言いました。
そして矢部は、「Ａさんに次のポリティシャンレースに参加してもらい、配当を得たら、即時に退会してもらい、預託金を全額戻す。それが最善の策です」「ポリティシャンレースは、通常より預託金が高いが、なんとか頑張って集めてほしい」と言ってきました。Ａ氏はこれで最後ならと、無理に借金をして１１月１７日に６００万円を振り込みました。
ところがそれもつかの間、矢部から「次のポリティシャンレースに参加予定の一人が警察沙汰で抜けた。その人の分を参加者４人で分担して、レースを成立させたい」「ついては、あと４００万円振り込んで欲しい」と言ってきました。Ａ氏は情報漏えいで不利な扱いを受ける恐怖心と、早くレースを成立させて預託金を取り戻したいという一心で、何とか４００万円を用意し、１１月１８日（金）に振り込みました。
しかし、１１月２０日（日）、情報漏洩を理由にまたもやレースが中止になりました。
結果／１１月２０日（日）、情報提供なし
７、平成２３年１１月２４日（木） 預託金４８０万円の振込（契約）
すると今度は矢部の提案で、地方競馬に回るという話になり、その後スターホースの代表になった草郷（そごう）がその担当でした。しかし、預託金を４８０万円集めてほしいと言われたので断ると、矢部が「私が連帯保証人になる」と言って「連帯保証人承諾書」のひな形と免許証のコピーを送ってよこし、これを使ってお金を集めて下さいと言ってきました。Ａ氏はそこまでするならと、矢部を保証人にして資金を借り、１１月２４日（木）に４８０万円を振り込みました。
８、平成２３年１２月８日（木） 株式代金３００万円の振込（契約）
９．平成２３年１２月１６日（金） 株式代金３００万円の振込（契約）
ところが、矢部から「地方競馬は年内は一杯でレースを組めない」「預託金は会社の規定で、的中バックを出した人でないと戻せない」と言い出だされ、「草郷の権限で、Ａさんをスターホースの株主にしてあげます。１００株持てば株主特権でレースに割り込んで、地方競馬でレースができる。そうすれば預託金を戻せる」「１株６万円で、６００万円なんとか集めてほしい」と言ってきました。Ａ氏はこれが最後だと言われ、必死になって金策し、１２月８日と１６日に３００万円ずつ、計６００万円を振り込みました。
ところがエ社の小野田から「約束していた、成功報酬の５千９百万円を渡せる日が、１１月２２日から来年の１月２０日に延期になりました」「１月２０日には絶対に渡せます」という電話があり、そのやり取りが数回あった次の日に、矢部から、「株券を渡そうとしていたが、情報部から、Ａさんがエネミーと頻繁に連絡を取っているという話が入った。盗聴もしており、Ａさんの声の確認もした。草郷が怒ってしまい、Ａさんは信用ができないから、株券は渡せない」と言ってきました。また、レースの提供もありませんでした。
結果／１２月１８日のレースなし
１０．平成２３年１２月２７日（火） 預託金３０万円の振込（契約）
そこでＡ氏が１２月中にお金を返さないと、融資してくれた人に迷惑をかけると訴えると、矢部から「あと３０万円で、１２月２７日にレースを行う」と言ってきたので、１２月２７日に、何とか集めた３０万円を振り込みました。しかし、人数が集まらないという理由でレースはありませんでした。
結果／１２月２５日のレースなし。
１１、平成２４年１月１７日（火） 預託金２８０万円の振込（契約）
年が明けるとＪＲＡの監視が厳しくなり、かましレースがしにくくなったと言われ、日曜日の重賞レースなら可能という話になりました。しかし、「重賞レースはプレミアム会員にならないと参加できない。あと２８０万円積んでもらい、３千万円の預託金を入れてもらえばプレミアム会員になれる」「プレミアム会員になれば、１千万円は預託金として残し、２千万円は自由に戻せる。さらに、毎月２本、１千万円以上の配当のレースができる規約になっている」「これで最後です」などとくり返し言われ、Ａ氏はこれで最後と思い、借金をして、平成２４年１月１７日、２８０万円を振り込みました。
口座／みずほ銀行横浜中央支店 普通１２４４３３５ （株）アルファココ
１２、ところが、２千万円をＡ氏の口座に戻す約束の１月２０日、矢部の携帯と（株）アルファココ＝スターホースの電話が止められ、（株）アルファココ＝スターホースとエ社のホームページも閉じられてしまいました。また、１月２０日はエ社の小野田から５９００万円の成功報酬をもらう日でもありましたが、小野田は約束の品川駅に現れませんでした。
以上の結果から、とうとう騙されたと確信したＡ氏は本職に連絡を下さいました。 |
（株）アルファココ＝スターホースの社員は「かましレースと言って、馬に、注射をし、走らせることで、穴馬に勝たせることができます」等の言葉を繰り返して信用させ、Ａ氏に総額２８５０万円の金員を支払わせましたが、競馬において、初めから的中が間違いないということなどあり得ず、それがあるかのようにまことしやかに話をしたこと自体、Ａ氏を欺く行為に他なりません。そして、本来はあり得ないことでも、人を騙すことに慣れた（株）アルファココ＝スターホースの社員が言葉巧みに、熱心に、くり返し語ることで、「もしかしたらあるのかもしれない」、そして、「きっとあるのだろう」と信じこまされてしまうのは、少なからず、人間にありがちな共通の心理ですから、欺く行為と、信じたという結果には相当因果関係がみられます。
また、情報漏洩のためレースが中止になったいう話をくり返し、その都度金員を払わせましたが、このように、追加料金を次々に払わせる（払わざるを得ない状況に追い込む）のはこの種の事案によく見られる常套手段であり、違法性を裏付けるものです。
さらに、結局情報を提供しなかったことからも、話が嘘であることがわかります。
このように、何から何まで用意周到に準備して作られた、必ず利益がでる、必ず当たるという荒唐無稽な作り話を、阿部、矢部、エ社の小野田、大阪中央競馬会の清水、後藤、エナニマス社、草郷のみならず、（株）アルファココ＝スターホースを構成する多数の人間が互いに連携しあって、真実であるかのように言葉巧みに語り、Ａ氏をして信じ込ませ、あるいは払わざるを得ない状況に追い込んで多額の金員を支払わせた行為は、まさに組織的な詐欺行為（民法９６条、刑法２４６条）です。 |
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